18日目


 アテンに到着した。

 私は目に留まった鍛冶店に入る。


「頼もう!この金で新しい鎧を打ってくれ!」

「少なすぎる!」


 これを十件ほど繰り返していたら日が暮れた。


「なんでここまで計画性がないんですか」

「いけると思ったのだが」

「………」

「ホヒーー」


 最後の鍛冶店兼宿屋の扉をノックする。これでだめなら次の策を考えなければ。


「いらっしゃい」


 出迎えたのは皮エプロンを身にまとった、私に負けず劣らずの豊満女だった。


「……た、頼もう!この金で」

「泊まります」

「あいよ、一人三金ね」


 ラーナが伸びをして、タンクがキョロキョロしながら宿スペースへ上がっていく。

 私はロバ竜を引っ張って店員に見せた。


「こいつは」

「竜はタダ」

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