第三章 ドラゴン・トランス
17日目
私たちは船でアテンへと向かっていた。
「腕のいい鍛冶職人が多いと聴く、そこで新しい鎧を打ってもらう」
「修繕するだけじゃだめなんですか」
「そのほうが高くつく。これは特注品なのでな」
ラーナはロバ竜に腰を下ろしている。
「そもそも鎧とか必要ないじゃないですか。あなた強いし」
「馬も鎧もない騎士などいてたまるか」
「馬ならここに」
「ホヒーー」
「……とにかく鎧だ今は!」
不意に海賊が襲ってきた。
「荷物を全部置いてけ!」
「天誅!」
飛び移って大将を打ちのめしたら降参した。
ポーズを決めて振り向くと、タンクが拳を構えたまま固まっていた。
「ほら強い」
ラーナが拍手をしていた。
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