14日目
私はどうやら地下に幽閉されたらしい。
縄抜けの術を使って拘束から脱すると、大声を出した。
「ここから出せーッ!」
誰も来ない。
「出せーッ!」
「ホヒーー」
「うるさいよ」
暗闇に目が慣れてくると、牢の隅に居る女とロバ竜が見えた。
「コーディ!」
「たぶんあんたと同じだ。急に襲われた」
コーディは頭を抱えながら起き上がり、牢の出口に近付く。
「こんな牢屋くらいすぐ出られる」
「ああ、お前の得意といえばそのくらいだものな」
「一言多いっての」
「ホヒーー」
「いったいなんなんだいこの生物は」
鍵を開けて、私たちは地上へ脱出した。
ロバ竜は匂いを辿ってか、一目散に教会の中心部へ飛んでいく。
「ラーナの居場所か!」
「金のありかだね」
私たちもそれについていく。
「ラーナ!」
教会の中央、祭壇の上に座らされたラーナを見つけた。
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