第25節 一作目は失敗する……かも
小説一本で処女作から売れっ子になってやる!
はっきりと言わせていただくと……とっても難しいことです。
とはいえ、あなたが悪い訳ではありません。どれだけ綿密に設定を練って、どれだけ頑張って執筆をして、どれだけ時間をかけて推敲をしても。
それでもなお、一作目は難しいです。
なぜ難しいのか、理由は幾つか考えられます。
まず、あなたが書きたいと思った作品が、他の人に認められない類のジャンルだった場合。主観的な、いわゆる趣味が全開に出たものですね。
あなたが好きな(書きたかった)作品が、流行りに乗っていれば売れるかもしれません。婚約破棄だったり、Vtuberものだったり。
ですが、そうでない場合。かなりの苦戦を強いられることとなります。
あなたが少し穿った考え方、流行りものじゃなくて好きなものを書きたい!(私もそっちのタイプですが……)というタイプの場合、あなたがその作品をどれほど面白いと感じていても、そもそも手に取って貰えない事態が発生します。
また別の理由として、作者自身の知名度の問題もあります。
ある程度既に読まれている作者さんであれば、その後固定のファンがつき、評価を貰え、そのままランキング街道まっしぐら──なんて人もいます。
それがない一作目は、かなり厳しいです。
また、運の問題も大きいです。これは一作目に限りませんが、Web小説の読まれるか否かには、運の要素もかなり多く含まれています。
その運をできるだけ手繰り寄せるために、目立つ長文タイトルにする、あらすじをしっかり書く、SNSで宣伝する──のような手法があるわけですね。
頑張りは、その全てが報われるとは限りません。例え、どんなに思い入れがある作品でも、持てる力をどれだけ注ぎ込んでも、結果が出ないことはままあります。
そうなったときに、できることは……ほとんどありません。
あなたの小説が本当に、目につきさえすれば絶対に『面白い』と認められるだけの力があると、それだけの自信があなたにあるなら。
あまり人に勧められる方法ではありませんが、一度投稿分を消して、新たなタイトルやあらすじで投稿し直す──みたいなことはできます。
……ですが、それではせっかくこれまで読んでくれた読者さんを手放すことにもなってしまいます。それでは非常にさみしいです。
だからこそ、一作目は失敗するという気で挑むのが大事だと私は思っています。
失敗してもいい作品を投稿する……というわけではありません。
ですが本当に、この作品だけは自分の何よりも大事なんだ! って作品は、ある程度、作者様に固定読者さんがついてから投稿しても遅くないと思います。
また、一作目が目につかないことは、今のWeb小説界隈では普通のことです。
なかなか読まれなくて、悲観的な気分になっても、落ち込み過ぎないでください。あなたの小説が面白くないのではなく、運がなかっただけの可能性が高いです。
ですので、諦めずに書いてください。無責任なことを言うようですが、書いていればきっとそのうち、あなたの作品が刺さる人が見つかるはずです。
時にはSNSで、あなたの方から読者さんを探しに行くのもいいかも……?
なんて、執筆初心者さん向けのお話でした。
今回もまとめはありません。
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