第6節 世界観の構築




 小説を書くための、テーマは決まった、ジャンルも決まった。

 ここからは世界観の構築に入ります。


 ストーリーやキャラクターは、まだ考えてない人に関しては後回しです。なぜならどちらを考えるうえでも世界観が決まっていた方がやりやすいからです。


 あ、もちろん、既にどちらかが決まっている人は書きたいものから逆算しながらで構いません。まずは、ジャンルにあった世界観を考えましょう。


 異世界ファンタジーならどういった世界にするのか。

 現実っぽいリアルさを演出するのか、俗に言う中世ヨーロッパっぽい世界なのか。ゲーム世界への転生ならシステムが存在する世界なのか。

 モンスターはいるのか、どういった施設があるのか。

 食事はどうなっているのか、街の造りは? 住んでいる人たちは? 言葉は?

 異世界は現代世界と違って、特に色々と考えるべきことがありますね。


 現代恋愛だとしたら、主人公たちが通っている学校のこと。進学校なのかそうでないのか。田舎の学校なのか都会の学校なのか。

 学校からの帰り道や近くにある施設の事なんかも考えたいです。あとは部活などのコミュニティ。法律なんかは調べれば分かるのがいいですね。

 


 ちなみに、最低限必要な設定なんかは(私が思うに)ありません。

 ないの⁉ と思われるかもしれません。ないんです。それでも小説は書けます。


 もちろん考えられる人は考えておくと、設定に矛盾が生じません。強いて言うなら、衣食住の確保ルートがある世界観設定だと書きやすいです。




 ちょっと具体的な作り方も説明しておきます。


 まず、何もない状態から世界観を構築するのはとんでもなく難しいことです。

 だって、あなたがその世界の神様になるってことですからね。


 特に異世界の世界設定を考える時。ゼロから考えるのはやめて、あなたが好きな、もしくは参考になりそうな作品の世界観を一部、借り受けましょう。

 まれにその世界観自体が大きな伏線になっていて……みたいな作品から持ってくるのは控えた方がいいですが、そうでない作品なら大丈夫です。

 キャラクターとストーリーが違えば、俗に言うパクリにはなりません。


 借り受けた世界観、そこから少しずつあなた好みの設定に変えましょう。

 主人公に都合がいい世界なのか、都合が悪い世界なのか。食事や場所の名前、地形に歴史、身分があるなら階級、国家等々……。

 いじっていけば、いつの間にか自分だけの世界が完成しているはずです。


 あとはテンプレートを用意して考えていく……という方法もあります。

 ですが、こちらは個人的には非推奨です。理由は単純に、考えなければいけない項目が多すぎて、執筆に至る前に挫折しかねないからです。

 細かすぎる設定は決めなくてもいいと思います。


 それでも絶対に矛盾をなくしたいから隅から隅まで考えたい! という方は、インターネット上で『世界観_テンプレート』等で調べれば見つかるかと思います。



 まとめです。


 世界観はジャンルに合ったものを考えよう。

 誰かの作った世界観を真似して、ちょっとずらして世界を作ろう。


 これらさえ覚えていれば、きっとあなた好みの世界観はできあがります!

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