何からやればいいのか分からない人へ
第4節 テーマを決めよう!
ここでさっそく出てきました、テーマ決め。
小説の書き方を調べた時に出てきて、なんだそれ……ってなっちゃうやつです。
ですが、意外と重要なことなので、聞き飽きているかもしれませんが解説します。私なりの創作論になるので、ちゃんとしたシナリオを勉強されている方からすると、なんだこれ……って感じられるかもしれません。
まずテーマがなぜ必要なのか。これは簡単です。
テーマがしっかりしていないとストーリーに一貫性が生まれません。
私なら、僕なら大丈夫! という方でも、意識だけはしておいた方がいいです。
私のような初心者作家さんがしなければならないことは一つ。
──ずばり、「主人公が何をする物語か決める」ということです!
……あ、読むのやめないでください! 役に立たないなって思わないで!
実はテーマに重要なのはそれだけです。
風刺がどうとか、読者に訴えかけたいことが何とか要りません。
波乱や挫折がストーリーを面白くする! なんてのは気にしなくていいです。
昔は確かにそうでした。主人公には何か喪失している(欠けている)ものがあって、それを満たすのが面白い小説だと言われていました。
ですが、物語を書き始めてすぐは、そんなものは表現の邪魔になるだけです。
……いや、売れたいお話を書くためには必要になってくると思うのですが、最初はなくたって大丈夫です。そんな深いお話を一作目から書けとは誰も言いません。
そんな深いテーマがなくとも読める手軽さも、Web小説の利点です。
例えば、「主人公の少年が、神様にご都合チートを貰って異世界で無双する」。
これはありきたりかもしれませんが立派なテーマです。
例えば、「主人公の女性が婚約破棄されて、それでも強かに生きていく。その間にどんどん主人公に恋するイケメンが現れて──」。素晴らしいテーマだと思います。
主人公が何をする物語か決めるということで、あなたの好きな、これを書きたい! と思う展開をテーマとして考えるわけですね。
あなたの好きな作品から考えてもいいかもしれません。
例えば無〇転生が好きなら、「ちょっとえっちな主人公が、どんどん強くなりながらも、様々な苦境に立ち向かっていく話」「家族愛」なんかはテーマです。
例えば慎〇勇者が好きなら、「慎重すぎる主人公が、無自覚にコメディを繰り広げながら世界を救う物語」といったところでしょうか。
そのまま使うと二番煎じになりかねませんが、少し真似するくらいならOKです!
ここでも一つ覚えていて欲しいのは、そのテーマが自分の中で面白いかどうか。
ただそれだけです。こういう話が書きたいんだ! を一番に考えましょう。
繰り返します。私が思うテーマとは、『主人公が何をする物語か決めること』。
つまり主人公の行き先にレールを敷くということです。
それがぶれていると、一途なはずの主人公がたくさんのヒロインにデレデレしている……だったり、世界が滅びかけているのに意外と平和だな……だったり。
設定と描写に矛盾が生じる危険性が一気に上がります。
一度そうなるといい方向に進みません。執筆してからの修正は非常に難しいです。そのままどんどん思っていない方向に話がずれて行ってしまいます。
ということで、ごちゃごちゃしてきたのでまとめです。
『主人公が何をするかを決める』、ということだけでも覚えておいてください。
次節ではジャンルについて話していきますね。
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