第3節 書く前にターゲット層だけは決めておこう




 往雪ゆゆきしき、何からやればいいのか分からない人向け講座へようこそ……!

 初心作家さん大歓迎です。来てくれてありがとうございます。


 わーい。




 さて早速……執筆に入る前に、ちょっと待ってください。


 書く前に、心にとめておいた方がいいことが一つあります。

『想定読者』だけは、決めてから書いた方がいいかもしれません。


 想定読者。言葉の通り、どんな読者を想定して読んでもらうか、です。

 ファンタジー好きな男子中学生とミステリ好きなOLさん。両方に読んでもらう作品を書くのは難しいです。……というかおそらく無理です。


 ですので、どちらかにターゲットを絞っておこうということです。


 想定読者が自分自身だけだ、だというなら、好きに書くのが一番です。

 ですが、Webに投稿するということは少なからず、他の人にも見てもらいたい気持ちがあるということですよね。実際、私もそうでした。

 誰かに読んでもらいたい。この面白さを認めてもらいたい。分かち合いたい。

 なら、ターゲットを決めておきましょう。


 年齢と性別、あとは好みだけで構いません。

 高校生男子に見てもらいたい小説なのか、女子大学生に読んで欲しいものなのか。その学生さんの好みはファンタジーなのか、それとも恋愛小説なのか。


 それに応じてテーマを決めて、文体を揃えて、タイトルを決める必要があります。

 でないと、どんなにいい作品でも読んでもらえません。

 読んでもらえないと評価されず、自信がなくなり、挫折に繋がります。


 例えば夢野久作のドグラ・マグラがカクヨム発祥だとして誰が読むでしょうか。

 私なら一瞬で読むのをやめます(ごめんなさい……)。


 ターゲットを決め、書きたいものの特色からテーマを決めましょう。

 逆でもいいです。テーマを決めてからターゲットを決めるのも全然ありです。


 ついでに、どの投稿サイトにはどういった読者が多くて、どういった小説が読まれやすいんだ、といったところが分かっていれば、全く読まれないことはなくなります(その作品が評価されるかはまた別のお話になりますが……)。


 ……ということで、テーマという訳の分からない言葉が出てきました。

 創作論を見ていれば良く目にするテーマという言葉。私もよく困らされました。


 ターゲットを決めるうえで大事になるテーマ決め。

 次節で解説していきたいと思います。 

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