Q3: 書いてるときに悩んだら?他人に相談する?

 



物語を書く前、書いてる途中で、他人に相談してはいけない。

特にあるていど内容が固まってきている段階なら、なおさらだ。


なぜかというと、他人の意見はあなたをまどわす言葉だからである。

自分1人で考えて書いているときの頭の中は、自分の頭のなかにある正解に向かって、一直線にゴールへ進むように話を考え、書いている。

わき道に気がそれることもなく、仮にわき道にそれたとしても後から読み直せば気がつくことができる。


しかし、他人の意見を聞くとよくないことになる。

たった1つの批判で、いま自分で考えて進んでいる道より、他人に提示された道のほうが良いように思えてくるのだ。

しかし、ほとんどの場合、あなたが元々考えていた道のほうが良いものである。だから他人の意見は聞いてはいけない。


ではなぜ、他人の意見がよさそうに感じてしまうのか?

それはあなたの中に「書く自分」と「ジャッジする自分」の2人がいるからである。

「書く自分」というのはいじめられっ子のような性格で、繊細な心をもち、創造性があるが、どこか自信がない。

一方、「ジャッジする自分」というのは堂々としていて、書く自分が書いたものに欠陥がないか、いつも目を光らせている怖い自分である。


そのジャッジする自分は、「書く自分」がしっかり考え込んだアイデアより、他人のぽっと出の意見をひいき目で見てしまう傾向がある。

どこか弱々しい「書く自分」の意見を軽視し、他人の意見を積極的に採用してしまうのだ。そして「書く自分」に対して、他人の意見を元に書き直せという命令をくだす。

これが物語の制作中に他人に相談した場合に、あなたの頭のなかで起こっていることである。

頭のなかででイジメが起きているのである。これでは良いものは書けない。

大事なのは「書く自分」を信じて、他人の意見を聞かないことである。

「ジャッジする自分」はフラフラとして、とてもまどわされやすいので、彼の耳によけいな言葉をいれてはいけない。


以上のことから、物語の制作中に他人の意見を聞くべきではない。

自分ひとりで孤独につくるのがよい。

そうすることで良いものができるのだ。

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