第8話

亜希「(ノック音)失礼します」


主任「ああ、藤木さん。どうしたんだい?」


亜希「新しく夢を見たので、伝えに、、、」


主任「なっ!?、どんな夢だったんだい?」


亜希「成人式のパーティーの準備をするって夢でした。夢の中では鏡を見ていないので、姿は分かりませんが」


主任「ふむ。少なくとも平民ではないね」


亜希「そうなんですか?」


主任「ああ、成人式を個人で行うのは貴族以上だからね」


亜希「なんか、もうすぐって感じがします」


主任「直感かい?ならもうすぐだね」


亜希「また、夢を見たら報告に来た方がいいですか?」


主任「よろしく頼むよ」


亜希「分かりました。では、失礼します」


―――――――――――


雪樹「ほら姉さん、準備できた?」


亜希「出来たよ」


勝理(父)「それじゃあ、行くか」


実季(母)「ええ、お披露目ですよ」


亜希「緊張する、、、」


柘弥(兄)「ははは、俺もすごく緊張したよ」


勝理「では、先に入っているから、声をかけたら入りなさい」


亜希「分かりました」


━━━━━━


勝理『皆様、本日は成人祝いのパーティーにお越しいただき誠にありがとうございます。

では、ご紹介します。我がエンシェントエルフ族、第一公女 亜希です』


亜希「(あっ、行かなきゃ)」


━━━━━━ガチャ


カツコツカツコツ


亜希「改めて、エンシェントエルフ族が長女、亜希と申します。どうぞ良しなに」


「「「「「「「パチパチパチパチ」」」」」」」


―――――――――――


ガバッ

亜希「はっ、あっ、え、、、」


はぁ はぁ はぁ


亜希「エンシェントエルフ族、、、?公女、、、?」

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夢か現か―私、人間じゃないの?― @chi-chan0910

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