第3話

ガヤガヤ ガヤガヤ


春「んー、やっぱり全校生徒集まるとすごいわー」


咲「そりゃそうだよ。1クラス35人くらいいるんだよ?いくら学年上がると多少少なくなるとはいえ30クラス集まったら1000人近くなるんだから」


春「いや、わかってるけどさ、やっぱり思うんだよ」


咲「まあ、そんな回数ないもんね、、、」


亜希「、、、、」


春「あれ?亜希ちゃん?どしたの?」


咲「さっきより顔色悪くなってない?保健室行く?」


亜希「あっ、大丈夫。なんか嫌な予感がするだけ。体調は悪くないよ」


咲「そう?何かあったらすぐ言ってね」


亜希「ありがとう」


――『えー、皆さん、全校集会を始めます。私語を慎むように。では早速ですが、理事長先生お願いいたします』


春「あっ、始まる」


『えー、皆さん、おはようございます。

急に全校集会となり、疑問かと思いますが、早急に共有しなければいけなき事案が発生したので心して聞いてください』

『噂は耳に入っているかと思いますが、我が校の卒業生が人間以外の種族になるという事件が発生しています』

『それに伴い、我が校の入学条件が関係しているという噂もありますが、それは事実です』


「「「「「「「!!!!!!!??????」」」」」」」


『我が校の入学条件、それは種族返りを起こす可能性があること』

『昔、この地球とは別に《エクシリネオス》という世界がありました』

『地球を管理している神と同じ神が管理していた世界です』

『科学とは違う力で発展していった世界でしたが、地球の核兵器と同じように、とある最悪なものを作り出してしまいました』

『それは――邪神』

『中二病かと笑ってる人もいますがエクシリネオスでは事実でした』

『人の心の弱みにつけこみ、堕とし、汚し、最終的には生物が住める環境ではなくなり、世界が滅んでしまいました』

『神は、邪神によって死んでしまった魂を地球に転生させ、エクシリネオスは時空ごと破棄されました』

『元々は人間や獣人、人魚や魔族など様々な種族がいましたが、すべて人間に転生しました』

『それからは皆、幸せに暮らすはずでした』

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