第2話

亜希「おはよー」

教室に入りながら挨拶をする。


「おはよう、亜希ちゃん」

「んー、おほよう、むぐむぐ」

セミロングの少女とメガネをかけたひとつ結びの少女が応える。


亜希「おはよう、咲、春。春はまた朝ごはんを教室で食べてるの?」


咲「また朝を買い損ねたみたい」


亜希「何で夕飯の買い物してるときに気がつかないかなぁ。もう、朝もお米食べたら?」


春「いや!朝はパン、夜はお米って決めてるの!」


亜希「出たよ、妙なこだわり」


春「もー、その話題はいいよ。それより聞いた?また出たらしいよ、不思議事件」


亜希「え、またー?今度はなに?」


咲「今度は猫になったんだって。詳しいことはわからないけど、何で変化したかは不明だってー」


春「急に人間が変化したって、どういうことなんだろうねー」


亜希「魚に、狼、犬に蛇で猫かー、世界でもちらほら出てきてるし。なんだろうね。1人が変わったら家族も変わるっていうし。まるで物語から出てきたみたい。髪色も変わってるんでしょ?」


春「そういえば、やっと共通点が出てきたみたいだよ」


咲「えっ、なになに?」


春「日本人は全員、ここの卒業生らしい」


亜希「えっ、どういうこと?」


春「世界では知らないけど、日本人では全員ここの卒業生らしい。で、共通して変化した姿は夢で見たって言ってるって」


亜希「ゆ、夢、、、」


咲「亜希ちゃん、顔色悪いよ。大丈夫?」


亜希「うん、大丈夫。最近、変な夢の頻度増えたから、ちょっと怖くなっただけ、、」


春「変な夢ねー、あれなんなんだろうね。この高校にいる人のほとんどは見たことあるんじゃないの?自分と違う自分の夢」


咲「もし関係があるとしたら、もっと人数が増えてるはずだよ、この高校何人いると」


春「だよねー、まあその夢と私たちが言ってる夢が同じかどうかもわからないし」


亜希「ねー、、、」


咲「そういえば、今日の一時間目はなんなんだろうね。急に全体集会なんて」


亜希「1学年だけでも集まるの大変なのにね、この高校」


ーーキーンコーンカーンコーン


春「あっ、予鈴なった」


担任「全員いるか~、アリーナいくぞー」


クラス全員「「「「「「「はーい」」」」」」」

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