第四話
資産家の祖父が死んだ。
祖父はどこかから帰るたびに奇妙な土産を持ってきた。あるときそのうちの一つである花瓶を玄関に置いた。父が触ってみたところ、底が丸く起き上がり小法師のように倒れない。持ってみると随分軽い。内部には水。三つの穴が空き、そこに差された花はどれも異様に鮮やかであった。
一度客が誤って傷をつけたことがあるが、剥げた塗料の下は白であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます