第五話

 とある砂漠にある一部の砂は生きている。生物を捕食するため気づかれないように動き、砂に引きずり込んで窒息させ飲み込み消化する。そして通った後には遠くからでもキラリと光って見えるほど白い骨のみを残す。このため、その砂漠に入る人々は視界に光るものがあると急いでその場から離れるのだ。

 これは眉唾な話だが――だからその砂漠には金銀財宝が山ほど眠っているという。

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