第12話 暴発

「怪我…しないで…くださいね…。」

柚希の台詞の後約五秒の静寂が闘技場に響く。欠損禁令使ってるから怪我はしないが影響は出る。そして、痛みはある。用心して取りかかろう。

「雋エ譁ケ縺ェ繧牙勧縺代※縺上l縺セ縺吶°?」

いよいよか。さて、どのステータスだ?

「縺?◆縺?h窶ヲ」

やべぇ。さっきより倍近く速くなっている。

そして動きも的確に急所を狙ってきている。柚希の夜群はフィジカルと元素でなんとか防げている状態だ。そして重大な事を思い出した。

「効果時間聴いてねぇ!」

「莠泌?縺九i蜊∝?縺ァ縺?」

柚希の夜群が肌をかすめる。幸い行動に制限のかかる所はバグらなかった。しかし、試合中だったら倒して終わりなんだけど柚希に攻撃するわけにはいかない。いつまで捌き続ければいいんだ…?次第に息も上がってきた。

琴方の他の人はどうしてたんだ?

「蜊ア縺ェ縺?シ√h縺代※縺上□縺輔>縲」

やばいもろに食らった。しかもR値ダウンのおまけ付きだ。

「繧?a縺ヲ繧医?∫ァ√?閭ス蜉幢シ」

柚希が夜群を構える。まずいいま食らったらしばらくサンドバッグになる。大学生が小四にフルボッコにされるとか嫌すぎだ。

「濶ッ縺九▲縺溪?ヲ」

危ねぇ。ギリギリのとこで柚希の動きが止まった。効果時間切れたのか?柚希はその場で座り込んだ。電源が切れたように動かない。

俺もしばらく休もう。


        二十分後

「大丈夫か?柚希はまだ寝てるから言うがお前ら二人して俺に運ばせるな。特にお前。」

「桑川さん。有難うございます。いやぁ、柚希君強いっすね。俺は能力で無事でしたけど桑川さんとかはどうしてたんですか?」

「ああ、俺達もそんな頻繁に手合わせするわけじゃないんだがな、お前らの会話安全な所できいていたが、『夜群』だったか?あれはやりすぎだ。俺が前戦った時は柚希にナイフ一本だけ渡したんだが、それでもきつかった。俺は特性でなんとかしたが、他のメンバーはされるがままだった。」

「そうなんですね。」

夜群はまだ早かったか?でも短時間で使いこなせてる所をみると他の事をするより明らかに強い。暴発をコントロール出来れば相手は止められないのでは?俺は暴発を調べるためにスマホをだす。

「お前訓練中スマホ持ってたのか?壊れても知らんぞ。因みに矢花は何回か壊してる」

俺は明日から別の場所に置いとく決心をして能力を調べる。サイトには暴発を完全に自制した人は居るには居るらしいが、困難を極めるらしい。しかし、柚希は何か才能がある。ひょっとすると早い段階で使いこなせるかもしれない。

「桑川さん、俺ちょっと調べ物してくるんで図書館いってきます。」

俺は慌ただしく塾をでた。

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