第11話 朝昼夜

「今から使う技は1オーラで使えて威力も割とあるコスパ最強の技だ。たぶんどんな人も使えて、同じ使い方なんだけど三種類あって、その人の能力によって種類が分かれる。まず1つ目は『朝群』。俺だと元素をこれに合わせるとこれになる。白っぽい色だな。次は『昼群』。振動がこれになる。これは青くなる。最後は『夜群』。制限でできる。これは黒だな。基本的に全部エネルギー弾を放つ技なんだけど、その人の能力の特徴が混ざる。例えば俺が『昼群』を使うと相手はしばらく目眩がする。因みに非能力者は昼群になる。使い方は、体内に流れるオーラを指先にねじ込むように溜めるとできる。ちょっとやってみて。」

結構長く喋ったけど柚希は興味深そうに聞いていた。そして、実践してみた柚希の手に黒いエネルギー弾が出来る。

「上出来だ。あと、エネルギー弾が回転しているだろう?その速さが速く出来れば威力もあがる。」

柚希の夜群は俺が最初に作った奴より速く回転している。才能バッチリだな。

「よし、じゃあまず暴発なしで戦って見るか。戦闘経験は学校の科目くらいか?」

柚希は軽く頷く。小学生の既習事項だとあまり実践はしないからな、あんまり技とかもないだろう。ちょっと細かめに話すか。

「じゃあさっきの夜群俺に打って。ちょっと怪我しないように準備するから。」

俺は中高で想像力豊かな時に沢山技をつくった。中でもこのシリーズはお気に入りだ。

「十戒 欠損禁令」

「よし、バッチこい!」

柚希はまた軽く頷く。心配そうな、早く試したいようなそんな表情だ。柚希は少し不格好に『夜群』を撃つ。

「フッッ」

俺は一回受けてみる。いつもと違って力が入らなくて、オーラが安定しない。たぶんこれはB値とN値がバグってるな。柚希は俺の行動にちょっと引いてるように見える。

「うし、たぶん効果は相手のステータスを二、三個ランダムに30%位下げるとかだな。十戒してるから分かり辛いけど金属バットで殴る位の威力はあるぞ。凄いな。」

柚希はちょっと嬉しそうに目を輝かせる。そんな嬉しかったのか?

「『夜群』の回転あげたらショットガン位の威力なら出せると思うから、大会まではその練習だな!」

それから30分位回転速度をあげる特訓をして、柚希の夜群の精度を上げた。俺が練習した時より早くこなしているからそうゆう才能は本当に凄い。

さて、いよいよ暴発状態で模擬戦をする。調べた所、自我がなくなるらしい。そして本能で動く分、普段より攻撃的になるらしい。なめてかかったら俺でもきつい。そんなことを考えながら位置につく。

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