第4話 人間はまだ避けるべきだが…
人間に会えば殺されるだろうと思っているので、6ヵ月程は主に狩りと鍛錬を続けた。ひたすら続けた。しかし、計画外のことは起こる。結果として、人間世界にかなり干渉することになった。これが、人間とかかわる前のステイタス。
名前:タロウ(仮)
種族:スライム(Great)small -> medium -> large -> great -> huge -> giant -> gigantic->mammoth->monstrous->behemoth-> mountainous-> mighty->ultimate -> chaos
年齢:0
レベル:45 (冒険者で言えばCの真ん中あたり)
HP:180/180
MP:300/300
能力:成長促進:30 魔力増進:30 強運:5 異常耐性:52 隠形:35 感知:40 五感向上:40 器用:38 変装、体捌き。
鑑定:34 魔力操作:49 身体強化:48 硬化:33 糸操作:36 糸生成:36 毒耐性:30 毒生成:30 水泳:12 吸着:48(壁でもどこでも移動できる)水魔法:36 火魔法:43 土魔法:50 風魔法:43 光魔法:20 闇魔法:43 無属性魔法:38 状態異常魔法:55 魔法耐性:31 錬金術:41
種族能力:吸収:50 分裂:16 集合:16 収納:40 物理耐性:45 リサイズ、擬態:25
特殊能力:自由。
加護:ラレイロ(小)
寝ないし疲れないし娯楽が無いしで趣味が鍛錬の生活。頑張って結果を出せて確認できることが楽しくてしょうがない。学校もこうするべきだよ。今学校に戻ったら、毎日小テストして、結果を褒めて欲しいね。間違ったらしっかり教えてもらって。日本に帰ったら塾開く。褒め殺し塾。
成長促進のレベルが上がったせいもあるだろうが、学べば学ぶほど学ぶスピードが増す。怠け者だった俺が、本当に生まれ変わった。そんな時に最初の魔法を手に入れた。
最初に魔獣を吸収して、水魔法を取得したときは、この50代のおっさんのモノトーンな心が華やいだよ。魔法のある世界とは聞いていたし、魔力はあるわけだから可能性はあると思っていたけど、ラノベでも身体強化のみしかできない主人公だとか、魔法適性が無いからと虐められる主人公だとかいたわけで、魔法が吸収出来てさらに使えるとは…神様、ありがとう。
感謝を込めて練習しまくった。どの魔法も好きだ。なんといっても詠唱無し、想像するだけ。声もいらない。スライムだし。魔獣だって大声で魔法名とか詠唱とか叫んで魔法なんて使ってない。そんなことしてたら即殺されてる。
今のお気に入りは、風魔法。スライムなんで身体を落下傘風にして、風魔法で煽ると飛べる。最初は失敗だらけだったが、今はパラセールのように飛んで、いったん上昇気流に乗れば魔法無しでずーっと行ける。耐寒だし、空気いらないしで、高高度飛んでも大丈夫。人間だった頃は高所恐怖症だったんだけどね。今なら落ちても死なないだろうし…空から見る自然はとても綺麗で、ハンググライダーをしている人の気持ちも少しは分かるような気がする。なんでもやったもん勝ちだったんだな。食わず嫌いはもったいなかった。反省。
家訓:機会が与えられたら頑張ってやってみるべし。
しかし、こんな感じで言うと鍛錬ばかりしていたのかとなるが、実はそうではない。生きていれば一瞬先で何が起こるか分からない。常に準備している者が日々の安心を手に入れられるのだ。大きな出来事は次に紹介する二つ:ジョージ呪われた事件、ジョージ毒状態事件。
ジョージ呪われた事件から振り返ろう。
普通に鍛錬していたのではなかなか手に入らないだろう呪術を取得した話だ。
これは森の中で死にかけの人間を発見した長い話だから、忙しいなら気にしないでくれ。
(頭の中で話し相手を作り始めている。危険かも。今更?ずっと昔からだろ。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます