第26話 ずーっと未来
「ピータンさっきからずっとハムットが呼んでいるよ。」
「このこ私を呼んでいるんじゃないの、こんな鳴き声になっちゃったのよ。」
確かにハムットはシンの方を向いたまま「ピータン、ピータン」って連呼している。
「量産した他のハムットも同じみたいだし、私なんか間違ったのかしら?」
「ベースはアーフなんだから賢いはずだよね。」
ピータンの補佐をしているアーフが言う。
アーフは人造人間(Artificial Human)の略称。
クローンではない。
ロボットとかアンドロイドに近い。
人工物で自己修復が出来る。
とはいえ高度なAIはパーソナリティを持つ。
アーフだって個々を認識しているし個体差がある。
それはアーフが膨大なアカシックレコードを構成する情報を収集、構成していく時の微妙な偏りによるものかもしれない。
「ピータン、ピータン。ビスケットを持って来たよ。お茶を淹れるから一緒に食べよう。」
ハムットを飼っているっていうよりピータンの方がお世話をしてもらっているように見えるのは僕だけだろうか?
「ピータン、ピータン。散歩に行こうよ。ずーっと部屋から出てないよ。」
「ピータン、ピータン。その服はもう洗濯しないと。」
なんだかピータンが凄く人間っぽく見える。
第2種知性体って神様みたいだったのにね。
シンはラドと一緒。
じっと宇宙を見ている。
エデンの文化はすっかり宇宙の標準文化になった。
楽しい、面白いもの勝ちだね。
また宇宙で面白いことがあったらね。
じゃ。
エデンの逆襲 宇宙人かも? ヤヒモチ @yahimoti
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます