ガチャ探訪記・1 ~ アルマジロトカゲ

博雅

アルマジロトカゲのガシャポン

今でこそ、文房具というあたらしい趣味を始めたのでわかるのですが、100円、500円、2千円というお値段の大切さがわかる、ガチャポンに関する僕のエピソードがあります。それを以下にご紹介させてください。


一つの小さなニュースにある日僕は色めきたちました。なんと、あのあこがれのアルマジロトカゲが当たるガチャが出るというのです。訪問先のガチャ専門店にチェックを入れ、千円札数枚を握りしめ、当日仕事帰りに直行しました。


一つ2千円する超高額ガチャ。それも、当たる確率は1/4。ええ、いいんですよ、他のラインナップの子も好きですし。ですが、欲しいのはアルマジロトカゲだけなんです。僕は一か八か、以前『ツノガエル』で3回回した記憶を持ち続けたまま(当時はグリーンのノーマルカラーだけが欲しかった)、6千円までで勝負を終えると決めて勝負に臨みました。結果、なんと二回目でアルマジロトカゲをゲットすることに成功。感無量です。


何よりも凄いのは全体的なクオリティ。造形はもちろん、塗装、可動にいたるまで、これを「2000円あげるから全部一から作ってみな」と言われても絶対不可能であると言えましょう。存在感も半端ありません。机の上に常時座しておられます。例の防御体勢(尻尾を咥えて丸くなる)も当然とれますし、四つん這いになって口を開けさせて「がおー」と言わせる遊びもできます。これは二千円の価値があります。フィギュアとして、単体商品として売る場合だと、たとえばリボOテックなどではゆうに4,5千円を超えてくるに違いありません。


ガチャも様変わりしましたね。僕が小学生のころは100円でしたもん。それが、30年近く経った今、なんと2000円ですよ。しかもガチャというランダム性が関わってくる。求めていないものが落ちてきたときは落胆していまいます。メルOリなりヤフOクなりで売り飛ばせばいいって話ですが、もったいないです。2000円あれば、どれだけ多くのお昼ご飯が買えるでしょう。2000円あれば、どれだけ100均で豪遊できるでしょう。世知辛い。誠に、世知辛い。


物欲とは恐ろしいもので、この子の色違いも気になってきました。いっそのこと、また『いきもの大図鑑アドバンス SELECTED EDITION』で、アルマジロトカゲオンリーのを出してくれたらいいんです。某所での1万円近くの売値はちょっと手が届きません。


僕みたいに、偶然当たった方、また「もう既に何頭もコレクションしてるよー」って方、どうか大事にしてあげてください。


アルマジロトカゲはカッコかわいい。以上です。

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