第6話 猫はモチモチ

 モチモチの触り心地の良いボディ。

 これは猫の魅力の一つだ。


 特にお腹のルーズスキンは、神様がくれた猫のチャームポイント。

 あの部位は、猫のモチモチボディの中でも最もモチっぽい部位だと思う。


 きっと、同志である猫下僕の皆様は賛同してくれるだろう。


 だって、あのタプタプ!!

 あのルーズスキンが、猫にとって何が良いのか、なぜルーズスキンがついているのか。


 それは、しなやかポデイの可動域を増やすために欠かせない部位だという話もあるが、まだまだ『諸説あり』の領域を出ることは難しい。


 だが、ぶっちゃけ理由なんてどうだっていい。


 あのルーズスキンは、とっても可愛いのだ。触り心地が良いのだ。

 モチモチでぷにぷにのタプタプ! できれば二十四時間触り続けたい。どこに行くにも持ち歩きたい。

 だが、それを実現すれば人類として終わってしまう。


 ぷにぷにと触り続ければ、猫様にも怒られる。


 あの部位は、信頼されていなければ触らせてもらえないし、信頼されていたとしても、繊細な猫様ならば、指一本、何人たりとも寄せ付けない。


 まさに聖域なのだ。


 許されざる者が近づけば、前足の爪でさっくりと切り裂かれ、後ろ足の高速ケリケリの餌食となるのだ。


 イテテテ……←蹴られたんかい!




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