第にゃにゃ話 障子や襖
猫って、本当に障子や襖を破るの大好き。
我が家の障子や襖は、猫様が華麗にアレンジして、人間の基準をあっさりとかなぐり捨てたアート感を醸し出している。
人間基準で言えば、ボロボロ?
醸し出されるボロ家感は、下僕たる人間の財布の中まで表現しているのだ。たぶんね。
何があんなに猫を惹きつけるのか分からないが、とにかく猫は障子や襖をバリバリにするのが好きだ。
これ、現代の家屋でも大変なことになるのに、昔の家ならどうなるのだろう?
そこいら中に張り巡らせた障子や襖、それは猫様にとっては最高にエンジョイできる環境なのではないか?
そう思って調べてみたら、楽しい物を見つけた。江戸時代の猫下僕が、猫様のために開発した障子!
猫間障子!!
猫様が障子に穴をお空けになる、それはきっと出入りに邪魔だから!
たぶん、おそらく、きっと、開発者は考えたに違いない。
それならば、初めから穴を空けておけば良いのだと考えた江戸時代の猫下僕。
猫の出入りする場所にそもそも障子を貼らなかったのだ。
隙間風入りたい放題!! しかし、猫様のためには仕方ない!
いや、そんな盛大な隙間風は寒すぎる。
さすがにそこから改良されて、開閉できる引き戸使用には、なっているようだが。
しかし、あれだ。
開発者は、自分の無力さに項垂れただろうな。
だって、猫様はそんな人間の思惑に関係なく、障子を破ることに価値を見い出す。
せっかく空けた穴の真上を、悪びれずにぶち破る猫様が容易に想像できる。
だって、猫様は、天性のアーティスト。
インテリア・アレンジに余念はないのだ。
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