第14話 ソフィーナ、晴人の嫁と弟子になる
「ソフィーナ、そのお~、着物を着て刀を差している理由を、セオドア
「はい。」
「ソフィーナ、俺、ソフィーナが欲しい。ソフィーナの全てが欲しい。改めて言わせてください。ソフィーナ、俺と結婚してください。」
「はい、私も晴人さんが欲しいです。晴人さんの全てが欲しいです。あなたと結婚させてください。」
そうして、晴人とソフィーナは見つめ合ったまま、抱き合い、長いキスをした。
晴人は覚悟を決めて
それから、着物を付け、刀を差したままのソフィーナを連れて、セオドア上皇とエリス上皇后のいる部屋に会いに行った。
「コン、コン。晴人です。入ってもよろしいでしょうか。」
「あら、めずらしい方がいらしたわよ、あなた。」
「晴人さん、中に入っていらっしゃーい!」
「失礼します。晴人の後ろには、着物を付け、刀姿のソフィーナがいた。」
すると、セオドア上皇が慌てて驚き始めた。
「ソフィーナ、ど、ど、どうしたんじゃ、その姿は!」
すると、エリス上皇后は、
「アハハハハ!アハハハハ!ソフィーナ、似合うわよ!女剣士ね。晴人さんの
「はい、ありがとうございます。座らせていただきます。」
晴人は、かなり緊張した面持ちだったが、ソフィーナは満面の笑顔だった。すると突然、ソファーに座っていた晴人が立ち上がり、ソファーの真横に行くと、セオドア上皇とエリス上皇后の方を向いて正座をし、
「セオドア上皇様とエリス上皇后様、ソフィーナ様を心から愛しております。私のお
と正式に、結婚の申し出をした。すると、晴人の横にソフィーナが正座をして、
「お父様、お母様、私は心から晴人さんを愛しています。晴人さんと一緒にいると安心して、ほっとするのです。もう、晴人さんなしでは生きていけません。どうか晴人さんとの結婚を認めて下さい。」
「うん、いいぞ!」
「はい、大歓迎よ!」
そういうと、セオドア上皇とエリス上皇后は二人で万歳三唱をした。
「晴人さん、ソフィーナ、結婚おめでとう。万歳!万歳!万歳!」
「セオドア上皇とエリス上皇后、結婚を許していただき、誠にありがとうございます。」
「晴人さん、これからは、お父さん、お母さんと呼んでね。オホホホ。」
とエリス上皇后が微笑みながら言った。すると、セオドア上皇も満面の笑顔で、
「晴人国王、これからはお父さん、お母さんと呼んで下され。」
と言ってくれた。晴人は自分を受け入れてくれることに嬉しさを感じた。
「それにしても、ソフィーナ、その着物は何じゃ?なぜ、刀を差しておるのじゃ?」
「はい、晴人さんが『天』に結婚の報告をしたところ、全宇宙を司る『天』であるホワイトドラゴン様から晴人の嫁になる以上、そなたにも全ての魔法と宇宙一強い刀であるユニバースソードとこの衣装を5着、贈呈して下さりました。ホワイトドラゴン様から晴人の嫁になる以上、晴人様の
「そうか、『天』のご命令であれば致し方ないのお。晴人様に
「素晴らしいですわ、ソフィーナ。『天』がお認めになるなんて、すごいことなのですよ。晴人さんの弟子となって剣術を磨き、お父上様と私と妹を守るだけでなく、国民の皆さんにも魔法を役立てるのよ。」
「はい、お父様、お母様、承知いたしました。弟子になった以上は、公の社交界など以外は、この姿のままでいてもよろしいでしょうか。」
「うむ。もちろんじゃ。」
「弟子なのですから、当然ですわ。」
「お父様、お母様、ありがとうございます。晴人様と幸せになってみせます。」
「そうじゃ、盛大な結婚式をしようぞ、のう、エリス上皇后。」
「あなた、それは晴人様とソフィーナが決めるべきですわ。」
「そうじゃのお、それが良いのお。」
「父上、母上、私は晴人さんの弟子になるのですから、お
「晴人さん、それで良いですよね。」
「はい。それで十分です。」
「うむ。それならば身内だけで盛大に結婚式をやろうぞ。」
「はい、それがいいですわ。あなた。」
「あなた、ウエディングドレスができるのに1か月はかかります。1か月後の日曜日に結婚式をいたしましょう。」
「ソフィーナ、それでよいですか?」
「はい、お母様、それでよろしゅうございます。」
「晴人さんは、どうですか?」
「はい、それでよろしいです。」
「エリス上皇后よ、
「あなた、本日、この場が
「はい、ありがとうございます。」
「私も大賛成です、お母様。」
「今日が結納の儀であれば、今夜から二人で暮らしなされ。わしはせっかちじゃから、もう二人の部屋はつくってあるのじゃ、早く孫が見たくてたまらんのお。」
「あなた、いきなり、孫などと。でも、私も早く、晴人様とソフィーナの孫がみたいですわ。オホホホ。」
「お父様、お母様、ご配慮くださりありがとうございます。今日から晴人様と一緒に暮らすのが夢のようでございます。それでは、私たちの部屋へ行ってもよろしいでしょうか?」
「もちろんじゃ。ソフィーナ、いっぱい孫をつくるのじゃぞ。『天』の使徒様の孫じゃ、楽しみじゃ。アハハハハ。」
「それでは、失礼いたします。」
「それでは、失礼いたします。ありがとうございました。それから、今後は、晴人様ではなく、晴人さんと呼んでください。」
「わかりましたわ、晴人さん。」
「う~む。わしは晴人殿にするかのお、アハハハハ。」
そして、晴人とソフィーナは新居に向かった。
「まあ、広くて素晴らしい部屋ですわ、晴人さん。」
「うん。すごい部屋だね。それにしても、ソフィーナは頭がいいね。あのピンチの状況をいとも簡単に片づけてしまったね。」
「晴人さん、『天』という言葉を用いれば、誰も何も言えなくなるのですよ。」
「そういうことか。ソフィーナはすごいな。」
「晴人さん、あれ見て!すごく大きくて広いベッドですよ。しかも、ひとつだけですわ、キャハ。」
「本当だ。すごいベッドだ。しかも、周りにカーテンがついて・・」
と言おうとした途中でソフィーナが晴人をベッドに押し倒して、キスをしてきた。長いキスが終わると、ソフィーナが
「これで、晴人さんは私だけのものですわ。晴人さんは知らないでしょうけど、この国の慣例で、15歳になった女性は、『夫婦の営み』について詳しく教えられるのですわ。旦那様の喜ばせ方から様々なご奉仕や体位についても学ぶのです。なぜかというと、特に王族は子孫を多く残すためなのだそうですわ。ウフフフ。」
と言いながら、顔を真っ赤にしているのである。
「ソフィーナ、は、は、鼻血が出てきた。枕もとのティッシュを取ってくれ。」
「ありがとう、ソフィーナ。」
「晴人さんって、奥手でいらっしゃるの?恥ずかしがり屋さんですか?」
「うん。そうみたいだ。奥手で恥ずかしがり屋さんだ。」
「地球と言う惑星で『男女の営み』の経験はないのですか?」
「ない。」
「じゃあ、私との営みが初めてになるのですか?」
「うん。」
「イヤッター!では、私が晴人さんにとって初めてのメインディッシュになるのですね。私も晴人さんが初めてのメインディッシュになるのですよ。」
「ソフィーナ、は、は、鼻血が止まらない。もう、この話はストップ。」
「分かりました。では、晴人さん、今から私に剣を教えて下さい。」
「うん。いいよ。鼻血が止まるまでちょっと待ってててね。」
「晴人さん、隣に座ってもいいですか?」
「うん、いいよ。」
「こら、ソフィーナ、む、む、胸が腕にすごく当たっているんですけど。」
「エヘヘ。わざとです。」
「でもさあ、ソフィーナの体って、すごく美しいんだ。胸も大きいし、形もすごく綺麗なんだ。そして、腰が引き締まっていて、ヒップも形が美しくて、キュッと上を向いてるんだ。そしてね、太ももの筋肉がとても発達していて、ふくらはぎの筋肉の付き方が大きくて、足首がキュッと引き締まっている。体全体の均整が絶妙なんだよ。
だからHな気分になるより、『ああ、なんて美しいんだ。』って気持ちの方が勝っているんだよな。ソフィーナは、とても、とても、心があたたかくて、人の立場に立って考えられる能力が高くて、愛情が深いんだよね。そばにいると妙に心が落ち着いちゃって、安心感があるんだよなあ~。ずっとこの人のそばにいたいなあ~って気持ちになるんだよ。顔も美人だし、瞳が大きくてとっても美しいし、でも威張ったところがないし、皆から人気があって好かれているし、ソフィーナを初めて見たとき、体に電気みたいなものが走ってね、ソフィーナがニコッと笑うと、『こんなに笑顔が素敵な人を初めて見たぞー!』って感動しまくっちゃって、何度も何度もそのニコッとした笑顔を思い出すんだよ、自然な感じで。今までたくさんの女性に会って来たよ。すんでいた地球でも。でもねえ、ソフィーナの笑顔は最高なんだよ。ピカ一なんだ。ソフィーナが笑うとね、あまりの美しさに、体の力が抜けてフニャフニャーってなるんだ。う~んと、何が言いたいのかっていうと、『宇宙でいちばん素敵な女性が俺の妻になったという奇跡』みたいな感じかなあ~、うまく言えないんだけどね、って、あれ、あれれ、ソフィーナ、どうして泣いてるの?」
「私のことをそんなふうに深く想ってくれていた人がこの世にいたんだなあ~って、それがよりによって私が一目ぼれした晴人さんだったなんて想うと、涙が止まりません、ウエエエエーン!ウエエエエーン!ウエエエエーン!ウエエエエーン!」
「よし、よし。」
晴人は、ソフィーナの背中をゆっくりと、ゆっくりとさすってあげた。
「私、晴人さんが戦争で死んだら、私も死にます。ウエエエエーン!ウエエエエエーン!ウエエエエーン!ウエエエエーン!ウエエエエーン!ウエエエエーン!」
「俺は死なないよ。絶対に死なないって約束するから。大丈夫だよ。だから、ソフィーナは、俺から剣術と魔法を学んで、お父上様とお母上様と生まれたばかりの妹を守らなきゃね。」
「はい。一生懸命に頑張ります。」
ソフィーナは、晴人からこんなにも愛されているんだと知ったとき、感動するあまり泣いた。そして、自分も晴人に負けないぐらい晴人を愛していこうと心に誓ったのである。
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