アケミ=シロモリとの邂逅、それから三日後――――。(1)

 雇うに当たり、アケミが提示してきた条件は三つ。


 1、賃金は日払い。

 2、私事を優先する場合がある。

 3、アルタナディアに対し、「姫」として敬意を払う事はない。


 カリアは呆れた。最後のはただの宣言だろう、しかもそんな無礼なことをなぜ条件に入れるのかと問いただしたら「お前が五月蝿いからだよ」と返された。何だそれは!?

 姫様の方はといえば、特に問題視していないようだった。馴れ馴れしい態度のアケミに対し、いつも通り毅然と応えた。それのどこが面白いのかわからないが、アケミはひっきりなしに姫様に話しかける。動向には常に注意しているが、まあ…悪い奴ではなさそうだ。判断する理由は特にないが、強いて言えば自分に近い感じだからか。田舎のガキ大将っぽい雰囲気を纏っている。本当にコイツは名家の出なのか? 自分を棚に上げて言うことではないが……。

 そうしてアケミが加わって三日目になる。カサノバの町を出て、次のマカナの町を過ぎ、いよいよ国境という正午前の道中―――アケミは相変わらず姫様に絡んでいる。

「ブッちゃけたところさ、ナディアとしてはどうなの、バレーナは」

「私にとっては姉同然の、尊敬する方です」

「そんな公式会見みたいな回答じゃなくてさ、好きか嫌いかでいうと――」

「大好きでした」

「はは、過去形? 素直じゃないなぁ。ああそうか、二人きりのときにだけガードを解くのか。ベッドの上だと素直になれるタイプ?」

 カカカ、と下品に笑うアケミ。男に混じって剣を振るうとなれば多少は言葉遣いが粗雑になってしまうわけで、同じような立場にいた私ならまだ平気だが、相手は姫様なんだぞ!? 失礼の極みだ!

 それに―――ベッドの上、だと。

 あの夜、ベッドの上で、姫様は!

「私も聞いていいですか」

 この三日で、初めて姫様から切り出したのではないだろうか。アケミも少し面食らったようだった。

「カサノバの町に潜んでいたエレステル兵はバレーナのあずかり知らないところで動いているようでしたが、彼らは何なのですか?」

「………立場上、ノーコメント。答えられないな。ただまあ、現時点でイオンハブスに直接危害を加えるのが目的ではないとだけ言っておこうか」

「貴女との関係は?」

「気に食わない。個人的にだけどな」

「ずっと気になっていましたが、具体的に貴女はエレステル国内においてどういう立ち位置なのですか?」

「どうもこうもないよ。一般市民」

「一般市民相手に兵士は逃げません。また、名家の子女を一般市民とはいいません」

「そうはいっても、自慢できるような適当な肩書きは持ってないんだ」

「あまりはぐらかさないで下さい。大した力がないのであれば貴女を解雇しなければなりません」

「そんなことしたら国境越えられなくなるぞ?」

「越境できる力を持っているのか信用できないと言っています」

 譲らないアルタナディアにアケミは肩を竦める。

「見た目華奢なくせに、肝はしっかり座ってるよな。まあいいか……どの道、説明しとかなきゃいけないんだし」

 アケミがちらりと視線を送ってくる。一緒に聞けということらしい。

「私の家――シロモリは、戦闘技術の研鑽と指導を代々の務めとする武家として名を馳せている。例えばこの刀もその研究の一つ」

 長剣をコンコンと指で叩いてみせる。いまだ抜き放たれたところは見ていないが、刀身が90センチはありそうだ。柄も長めだから全長は120センチにはなる。ただし両手持ち専用の剣・ツヴァイハンダーにしてはサーベルのように細く、独特の反りがあるから片刃の剣らしきことはわかるのだが……しかしこの剣、相手の剣や鎧に当たったら折れないだろうか?

「あたしとバレーナとは幼馴染……ナディアと違ってケンカ友達というか呑み友達というか。バレーナも剣技が得意だったから、私が相手をすることが専らでね。ブロッケン盗賊団の時にもまあそれなりに活躍して、あたしはちょっとだけ有名人なのさ」

「通り名がつくほどなのに、肩書きがないとはどういうことですか?」

「あー…」

 通り名とは、例の「長刀斬鬼」か。アケミは眉を大きく動かして顔を渋らせた。

「バレーナとは意見の相違があってね。軍職のポストを用意するって話を蹴ったんだ」

「相違?」

「それもノーコメント。ケンカしたわけじゃないんだが……なんつーか、下につくことに納得できるほど、今のアイツの方針に賛同できなかったのさ」

「…………」

「いや、心配しなくていいぞ? あたしはクーデター起こそうとか思ってないから。政治に頓着してないからな」

 アルタナディアに釈明するアケミ。何を言おうとしているのか、カリアにはさっぱりわからない。

「えっと……女王とお前は、どっちが強いんだ?」

 何となく会話が詰まってしまったので話題を変えようと、思いつきで聞いてみた。

「女王?」

 なぜかアケミは聞き返してくる。

「バレーナ女王だよ」

話の流れ的にそうに決まっているだろう。

アケミはフンと鼻を鳴らして睨む。

「あたしに決まってんだろ。まあバレーナも腕が立つほうだよ。でも国で五本の指に入れても、五番目だな。エレステルは腕自慢がひしめく国だ。バレーナ以上の猛者はいくらでもいる。ただ……」

 アケミは握った刀の鞘を親指で撫でる。

「アイツは相手がどれだけ強敵でも刺し違える力を持っている。胴斬りに真っ二つにしたときには心臓を貫かれている―――そういう強さを感じさせるヤツなんだよ。負けず嫌いもあそこまでいくと、誰も勝てる気がしなくなる。その辺りが数いる戦士たちを認めさせるわけなんだけど―――……ん? 何か話が逸れちゃったな。いや、関係なくもないか。どのくらい強いかってのはあたしの方が聞きたかったんだから。なあ姉君、お前はイオンハブスでどのくらい強いの? 姫のお付きってことは、見た目に反して結構な実力者なんだろ?」

「え…」

 急にふられて、すぐに答えられなかった。話の繋がりがさっぱり見えない。

というか、見た目に反してってどういう意味だ!

「えっと……どうかな、そこいらの騎士には勝てる自信があるけど、隊長とかは微妙かな…」

 ちょっと見栄を張ってみたのだが、

「それじゃあ期待できないな。イオンハブスの騎士の一般レベルは、悪いけどエレステルじゃ三流だ。それに毛が生えた程度って事?」

 散々な言われ様だが、言い返せない現実がある。

 バレーナが宣戦布告をしたあの日、奇襲だったとはいえ、イオンハブスの騎士は圧倒的な数的優位にありながら大敗したのである。武器や戦術だけでなく、単純な実力差が出た事は誰の目にも明らかだっただろう。私自身もそれをひしひしと感じて………あ、そうだ。

「女王の側近だと思うけど、そいつに勝った」

「側近? ブラックダガーか?」

「ブラックダガー?」

 カサノバでもそんな言葉を聞いた。

「バレーナお抱えの女親衛隊。身の回りの世話に護衛から政務活動まで、手が広いぞ。年恰好に似合わず優秀だ」

「姫様を城から連れ出したときの追手が女ばかりだったのは、そういうことだったのか…」

「お前があの娘らに勝ったってんなら、意外だな」

「あれは勝ったというのかしら。一戦目は右手を斬られ、二戦目はあっさり押さえ込まれ、三戦目は不意の一撃でようやく凌いだように見えましたが」

 姫様からまさかのダメ出しが! アケミがプッと噴出した。

「さ、最後が本気の勝負だったじゃないですか! それに不意打ちではなく奥の手です! それでヤツの右腕を折ったんですから…!」

「腕を折った? 相手は誰だ?」

「ちっこくて、私より年下に見えたけどなんか偉そうで……」

「名前を言え名前を。もしくは武器とか戦い方とか」

「短剣を二刀流にしてたっけ。名前は……えっと…」

「ミオです」

 姫様の一言に「そうだった」とアケミを見ると、アケミは顔をキョトンとさせていた。

「え、なんだ…? 知り合いだったか?」

 そこでハッと気付く―――。

 知り合いも何もないだろう、アケミはエレステルの人間で、バレーナに近い人物。その周囲と繋がりがあってもおかしくはないし、当然仲が良かったとも想像できる。そいつを傷つけたと知ったら………険悪になるどころか、今この場で決別することになるんじゃないか!? どうして考えつかなかったんだ、私は!

 息を呑み、腰のサーベルに手を伸ばそうかどうか迷っていると、なぜかアケミの顔がニヤけてきた。よくわからないが、とにかく怒っているわけではないらしい。

「そうかそうか、へぇ……ミオに、ねぇ。ククク……。斬られたっていう右手、見せてみろ」

「え? ああ…」

 袖をまくって右腕を出す。傷跡も小さくなって、ほぼ治っている。

「ふうん……浅いな。ということは、一応はかわしたんだな。クク、これは面白い、面白いな………いやいや、いい話を聞いた。これなら問題ないな」

 何が?と首を傾げると、アケミは得意そうに手を振った。

「あたしの考えってのはつまり、お前を兵士としてスカウトしたことにするのさ。武術師範としてはそこそこ顔も広いし、融通も利く。だが肝心のカリアに実力がなけりゃ、さすがに家名に泥を塗りかねないんでね。中の上くらいの実力はないと困るところだったんだけど、まあまあやるみたいだし、私も安心だ」

「安心だ…って、私はエレステルの兵士になんかなるつもりはないぞ!?」

「じゃあグロニアのどこで寝泊りするんだ? 当分宿暮らしか? 言っちゃ何だが、逃げ出した身でそんなに余裕があるのか?」

「それは……」

 手持ちは心許ない。実際のところはもう姫様頼りだ。姫様だって平時なら金銭を持ち歩いておらず、今回大金を持ち出していたのは不幸中の幸いだが、限りがあるのも確か……。

「ほら、図星だろ。だから兵士宿舎を用意してやるって言ってんのさ。金はかからないし、エレステルからは身を隠せるし、あたしも側で面倒見てやれるしで一石三鳥だ」

「貴女の目の届く場所に置いておけるという点で、利害も一致しますしね」

 姫様の指摘は鋭かったが、アケミは何食わぬ顔。

「そこは呑んで欲しいね。いくらあたしでも、一応は敵対してる国の姫君を野放しにゃできないよ。その代わりナディアにはある程度行動できるように便宜を図るつもりだ」

 「ナディアには」……? 

「ちょっと待て、私はどうなる?」

「新兵はひたすら訓練だろうが。二流剣士の分際で、都合よく休めると思ってんのか?」

「なっ……待て、それじゃ姫様の護衛につけないだろう!」

「姫様って言うな。もう国境付近だぞ」

 言われて慌てて口を噤む。姫様は聞こえなかったフリをするが、遠くを見る眼差しは冷たい…。

「安心しろ、ナディアが出かけるときはあたしが付き添ってやるよ。あたしなら悪い虫も寄ってこないし、難所も顔パスだ」

「そういうことじゃなくてだな……!」

「お前さあ――」

 アケミが私の首に腕を回してぐっと引き寄せる。体臭なのか香水なのか甘い匂いが鼻腔をくすぐり、長い睫毛の縁どられた瞳にどきりとする。格好は男装した女剣士のようだが、実は相当な美女だ。それに時々、妙に色っぽい瞬間がある…。

「正直なところ、ミオみたいなガキにいいようにされて悔しいだろ? 剣しか能がないのに、いざこういう事態になって本当に姫様を守りきれるか不安だろう?」

「何を、知った風な口を…」

「これはチャンスじゃないか。敵の力を知ると同時に自分の腕も上げることができる。敵が認めるほど強くなれれば、敬愛する姫様ももう少し心を開いてくれるんじゃないのか? あの仏頂面が微笑んでくれたりさぁ」

 耳元で悪魔が囁いてくるのだが、「聞こえていますよ」と姫様は聞き及んでいたご様子。それでもアケミは全く悪びれる様子もない。

「しかし、アケミの言う事も一理あります。カリア、この際です。揉んでもらってきなさい」

「ええぇ!?」

 愕然としてしまう。職務放棄しろというそのお言葉、まさか事実上の解雇通告ではないですよね!?

「決まりな。じゃあお前とナディアは………そうだな、田舎貴族の姉妹という設定で。お前はあまり応用力がないみたいだからな。気品がないとか、からかわれても余計なこと言うなよ。やれるか?」

「あまりバカにするなよアケミ。私は元から貴族だ、問題ない」

「はあ? ハハハ、もうなりきってるのか」

「本当の事だ! ウソじゃないっ!」

 姫様は遠い目……。

 ともかく、アケミの話はうま過ぎる。提案通り事を運ぶにはアケミに結構な権力が必要なはずだが、そんな大物が一人でフラフラしているというのはおかしい。信用しろというのは無理な話だ。

 しかしいよいよ国境にさしかかり、明らかに兵員増強・厳重警戒の検問所を、アケミは本当に顔パスで通ってしまった。

「アケミ隊長、後ろのお二人は?」

「ああ、あたしがスカウトした姉妹だ。しばらくはあたしが面倒を見る」

「了解しました! 道中お気をつけて!」

「おう、ご苦労さん」

 敬礼する兵士たちにヒラヒラと手を返すアケミの姿に、カリアは開いた口が塞がらなかった。

「っていうか、お前隊長だったのか!?」

「違う違う、通称だよ。ブロッケン盗賊団討伐のときに臨時で一部隊の隊長をやってたから、その名残だ。あのときちょっと派手に暴れたからな」

 派手にって…コイツ、本当に何なんだ。ブロッケン盗賊団だって周辺諸国を荒らし回った、総勢数百名とも噂された実力派武力集団だったという話だ。それを壊滅させたのがバレーナ率いる討伐隊だったのだが……軍人ではないのに、兵士から憧憬の眼差しを浴びるほど活躍したというのか?

 検問所を通過し、エレステル領内に入ってまず目に付いたのは、石を敷いて舗装された道だった。

「おお……すごく遠くまで続いてる」

「舗装された石畳の道路は町と町、拠点同士を繋ぎ、速やかな物資の運搬・兵の移動を可能にしています。これによって外国からの進攻にも素早く対応できるようになっているのです」

 姫様の解説だ。

「よく知ってるねぇ」

「兄弟国であるエレステルに入るのは一度や二度ではありません」

「なるほど。じゃあそれなりに知り合いもいて、伝手を頼るってことかな?」

「………」

 姫様は答えない。アケミの予想は的外れではないらしい。しかし黙秘は元々織り込み済みだったのか、「ほら、やっぱりあたしが付いていたほうが何かと便利だろう?」などとほざいてみせた。

 エレステルの首都・グロニアには、その日のうちに着いた。国土面積の割に首都は異様にイオンハブス寄り。知ってはいたが、実感するとまた違う。グロニアから半日でイオンハブスに入れるのだ。王都からエレステルとの国境までかなり早いペースで来たはずだが、一週間以上かかっている。そのことを振り返れば驚くべき差だ。

 しかしそのグロニア。高い外壁に囲まれた城砦都市だ。王都のような華やかさより武力を誇示しているかのよう。いや、この国においては武力も文化なのかもしれない。目に見えない国境を跨いだだけで、こうも違うとは―――。

「おい、あまりキョロキョロすんな。あたしには警察権なんてないからな、パクられたら手を振って見送るしか出来ないぞ」

 それはどういう意味だとアケミを睨む。

「やましいところなんて何一つないぞ」

「追われる身だろうが。危機感のないヤツだ」

「姉さま、李下に冠を正さずとも申します。やましいところがないのであれば、堂々としていらしたらよいのですよ」

「あ、ああ……わかった、ナディア」

 と姫様に答えつつ………李下って何だろう?

「……要するに、疑われるような行為はするなってことだぞ」

 何も聞いてないのにアケミに注釈される。くそ、よりにもよってコイツに……!

 それからしばらく歩き、街中を通り過ぎて郊外に出て行く。と、途端に景色が変わった。大きな平屋がたくさん並んでいるが、倉庫ではない。

 この独特な汗と泥と鉄の臭い、覚えがある……。

「ここが兵士養成所……」

 間違いない。しかし、まるで野営地だ。目に見える設備の粗末さは、イオンハブスの騎士訓練所に比べてかなりグレードが下がる。エレステルは決して困窮している国ではないし、軍事に傾いていれば、もっと環境がよくてもいいはずだが……?

「汚く見えるだろうが、実際の戦場に環境を近づける狙いがある……ってより、ハングリー精神を養うのかな。ナディアには悪いが、ここで我慢してもらう」

 実際の戦場、か……。そういえばイオンハブスでは、私が知る限り実戦経験がない。もう何十年と実際の敵と戦っていないらしい。つまりはバレーナの襲撃が久方ぶりの実戦だったわけだ。こうしてみれば、惨めな結果も仕方がないところか。

 湧き上がる悔しさに腰の剣をぐっと握り締めていると、入所の話をつけに行っていたアケミが男を連れて戻ってきた。養成所のミハルド教官だそうだ。まだ三十代半ばで、イオンハブス親衛隊のグラード隊長に比べるとかなり若い。大熊のようなその体つきは、剣の刃筋が立たないのではないかと思えるほどに逞しい。

「本来なら他の者との共同部屋だが、二人で個室にしてやったぞ。特例措置だからな、それなりに実力を見せなければ皆が納得しないぞ?」

「わかっている。泥を塗るような真似はしない」

 アケミの面子ではなく、イオンハブスの騎士として、姫の近衛兵としてだ。

「フ……ミハルド、徹底的にしごいてやれ。ナディアには雑用をさせろ。どれほど厳しくしても構わんが、女としてのこいつらに手を出させるなよ。邪な手はあたしが斬り落とすと、皆に伝えておけ」

「はっ、了解いたしました」

 ミハルド教官が頭を下げる。アケミの命令は私たちのためなのだが、物騒極まりないな…。

「カリア」

「ん?」

「泣いて逃げ出すなよ」

「……………」

 クククと背中で笑って、アケミは去っていく。

 いくらなんでも舐めすぎだ。イオンハブスの実力を見せてやる―――そう胸に秘めたのだった。



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