第25話

キャバクラで仕事して、それから帰る。

なんか今日は、疲れたな。


「おかえりなさい」


「ただいま〜」


コタローさんはまだ起きてた。ソファーに座ってた。


「ん?」


コタローさんに甘えたい。


だから勝手に抱きついて、キスする。


「…あゆちゃん」


「したい」


「…うん」


コタローさんは、拒まない。でも私から誘わないとしないな。


「コタローさん…」


「あゆちゃん、疲れた?」


「ううん。ただ、私ばっかり…。コタローさんは、したいって思うことある?」


「…あるよ。でも、あゆちゃんが大事だから、あゆちゃんの体調とか…気分とか、いろいろあると思うから」


「…遠慮しないで」


「そんなつもりはないよ?お互いが、その、うーん…」


「コタローさんの気分は、私が言わないと乗らないんですか」


「え、そうじゃないよ!その、あゆちゃんが、気持ちが乗ってる方が、たぶん…いいよね」


「コタローさんだけ乗ってていい」


「だめだと思うし、それじゃ…」


上から見下されるの、大好き。好き好き…


「あゆちゃん、俺は、あゆちゃんだから、こういうこと、できるというか」


顔、かっこいい。


「あゆちゃんが、俺のこと好きって言ってくれるから」


「…はぁ、だめぇ、…気持ち良すぎる」


「そう?じゃあ続ける」


記憶ない…


目覚めるとちゃんとベッドに寝てた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る