第23話

「それは、占う必要ないです」


「え?」


なにも、話してもいないのに。


「総合病院に行ってみて下さい」


「はい!ありがとうございます!」


「あゆさんと言うのですね」


え?え!なんで!?


「…なんでそんなことわかるんですか?」


あゆちゃんもびっくりしてる。


「素敵な方ですね」


天野様はなんでもお見通しなのかな。

高い金払って占いしてもらったりするとは聞いたけど…


「ありがとうございます」


あゆちゃんは落ち着いてる。


「じゃあ、俺は帰ります。失礼します!」


「元気だね」


「そうです」


あゆちゃんは笑ってた。




「え!あれ彼氏?」


飲み物注文したところ、雪見にコタローさんのこと聞かれたからしょーがなく答えた。


「なにその反応ー」


「いや、住職、残念でしたね」


「構わない。雪見、彼女は仕事復帰したんだ。一番高い酒にしようか」


「うぇーすげぇ。了解っす!」


「住職様、ありがとうございます」


「いえ。いつも私のためにたくさんの話を聞いてくださり助かっています」


「悩み相談だけど」


「それが、私たちには重要なんですよ」


「よくわかりませんけど」


「聞き上手は素晴らしい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る