料亭
第17話
「おい、宮本」
「はい、なんでしょうか」
久しぶりに、早川の兄貴がやってきた。
店を閉めて、他の従業員は帰らせてある。兄貴は飯はなんでもいいと言うから、余り物の提供だ。が、お金も支払ってくれる。
「掃除終わったのか」
「はい!」
兄貴は俺が片付けるのを待っていたようだ。そのまま兄貴の座っていたところに移動する。
「お前、引っ越したんだな」
「あ…!そうなんすよ!引っ越しました!兄貴に用意してもらったのに、連絡忘れてて…」
「彼女いるのか」
「あ、はい…あ!それも言ってませんでした!」
「いやいい。他のやつに聞いた」
「そうなんすか?」
「
たぶん甥っ子の名前?だったような。
「あー、そっす!」
「若けぇ女がお前好きなのか?」
「え、若い?」
「そりゃそうだ」
「いや、年齢は聞いてないっす。もしかして、未成年すか?」
「それはない」
「すみません、全然年齢とか、考えてなくて」
「宮本お前、同棲してるってことか」
「あ、はい」
「お前のあの部屋はどうやって片付けたんだ?」
「あゆちゃんが、手伝ってくれました」
「へぇ…」
兄貴が見つめてる…?
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