第4話 しんどい



しんどい。


3月と5月は、毎年気持ちがしんどい。


いつになったら気持ちが楽になるんだろう。


もちろん、3月の出来事は忘れてはいけない。


忘れるつもりはないし、忘れたいとは思わない。


でも、5月の出来事は忘れたい。


忘れさせてくれるなら、誰でもいい、もうどうにでもなれ…。


時々、ふと、そんな風にも思ってしまう。




なんなのよ…。

人がこんなに落ちてる時に限って、人の気も知らずに助けを投げてくる。


イライラする。

私の気持ちは救われないのに、なんで私が助けなきゃなんないのよ。


全てを破壊したくなる。

なんで何度言ってもわかんないの?

お願いだから、今は私を巻き込まないで。


もう疲れた。


このままだと私が壊れる。


いや、もう壊れてるか…。


今は私が無理だからごめんなさいって言ったよね?


それなのにまだ?




包丁刺したい?

死ねるならなんでもいい?


そんなこと簡単に口にするのは、本当にする気がないからよ。


いいんじゃない?

勝手にすれば?


今の私は、こう言ってしまいそうで怖いんだよ。



だからお願い。


近寄らないで、私に。



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