第4話 しんどい
しんどい。
3月と5月は、毎年気持ちがしんどい。
いつになったら気持ちが楽になるんだろう。
もちろん、3月の出来事は忘れてはいけない。
忘れるつもりはないし、忘れたいとは思わない。
でも、5月の出来事は忘れたい。
忘れさせてくれるなら、誰でもいい、もうどうにでもなれ…。
時々、ふと、そんな風にも思ってしまう。
なんなのよ…。
人がこんなに落ちてる時に限って、人の気も知らずに助けを投げてくる。
イライラする。
私の気持ちは救われないのに、なんで私が助けなきゃなんないのよ。
全てを破壊したくなる。
なんで何度言ってもわかんないの?
お願いだから、今は私を巻き込まないで。
もう疲れた。
このままだと私が壊れる。
いや、もう壊れてるか…。
今は私が無理だからごめんなさいって言ったよね?
それなのにまだ?
包丁刺したい?
死ねるならなんでもいい?
そんなこと簡単に口にするのは、本当にする気がないからよ。
いいんじゃない?
勝手にすれば?
今の私は、こう言ってしまいそうで怖いんだよ。
だからお願い。
近寄らないで、私に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます