第4話 クソ、うさぎ系男子かよ。ぶっ飛ばしてやる
「オラ!お前らどけ!、今日は僕の時間だ!!」
僕はいつも通りゴブリンとスライムのバチボコの喧嘩をしていた。
今日は休日、バイトもないはずなのに急遽僕をパシリにしてくる先輩がバックレたというので勝手にバイトを入れさせられ、6時間ぶっ続けの勤務をしたあと、クタクタになって帰って来たというのに、台パンの音が自室で聞こえたため、入ると案の定スライムとゴブリンがレスバをしていた。なんか知らないが、コイツ等訳が分からない位にレスバがクソ強い。新生日本人なんだろう。僕はそんなバカ共をパソコンから引き剥がし、自分の趣味であるヤンデレ小説を開く。今日は読み三昧だぜ!ウェハハハヘッヘッヘ!!
しかし、そんな僕の気持ちに理解できないのがバカ共。僕をパソコンから引き釣り落とそうと、ゲーミングチェアを揺らしてきた。スライムなんかもう突進、壊れそうになるくらいに揺れる。そして、今に至る。
「ゴブ!!」
「これは僕のパソコンなの!!、渡さないんだから!!」
言語話せないスライムはポヨンポヨン跳ねるだであるものの、暮らしていく内に意思が理解できるようになっており、僕の横暴に抗議しているようだった。お前らJINGUY共、元々僕のにケチつけるなよ居候の分際で。とはいっても、この抗議は収まらない。あまりのしつこさに僕は一つの条件を出した。
「よし、じゃあ今から僕が召喚をする。その召喚するモンスターがこの二人の意見を聞いたうえで僕の意見に賛成したら、週に4日自由に座っても良い。もし逆だったら、君たちには週に3日にしてあげよう。」
「ゴブ………ゴブ!?」
チッ、騙されなかったか、良いよ。週4にしてやる。とはいえ、これは僕達が公平なモンスターを召喚するということなので、僕とスライム、ゴブリンの1人と2体の血を公平に垂らした。スライムの場合は元々あったコアの球体の片割れを用意し、五芒星の上に置き、燃やす。スライムは他人かもしれないが、早々変わらないだろう。
靄はやがて僕と同じ大きさで、人形を模した方になってきている。お、ここになってやっと人が出てくるのか。
出てきたのは、白い翼を後ろに生やし、スマホを取って自撮りしている者の姿だった。
「あー、やっぱりボク、可愛いなぁ。これで女も釣れるしウハウハだねぇ!!。アッハッハ!!」
しかもこの野郎、萌え袖を来ている。
「ん?、誰君たち、ここカワイイ形天使のこのボクの部屋なんだけ……あれ?違う?、……あ痛い痛い!、やめて!やめてぇぇ!!」
辞めるわけねえだろ。身ぐるみ剥がして晒し首にしてやる。僕達はこのウサギ系ウザ天使をボッコボコにミンチにし、死にかけの状態に持ち込む。
「やめて!ボクはただツイートで忙しいアピールしてただけなの……ちょ何で強くなったの!!このままだとボク、お嫁に行けな、イヤァァァァァ!!」
断末魔を上げ、引き続きボコる。まあ、僕の禁句を言っちゃったからねしょうがないね。
「………何だろう嫌なやつだったね。」
光となって消えたあと、毟り取った大量の羽とカードを残していった。
ーーーーーーーー
天使
戦闘能力
13
SKILL
飛行 4
槍術 6
回復魔法 3
浄化魔法 2
ーーーーーーーー
なんなのこいつ、意外と高水準なんだけど腹立つ。早速僕は、カードを燃やし、意見を聞いてもらっていた。
「え?、じゃあボク死にぞんじゃない?」
「当たり前じゃない」
「いや駄目だよ!?そんなそこに好きなゲームがあったから買っちゃいましたみたいな感覚でボクを倒すなんて!!ひどすぎじゃん!!」
「まあちょっと嫌いだなって」
「ゴブ」
「そこのゴブリンも賛成しないで?、スライムも賛成して跳ねないで?、あれ?みんなボクに酷くない?」
そんなツッコミを言いながら半泣きになっていている天使をよそに、僕はお茶と、団子を部屋から持ってくる。まずい、スライムが広がっている!、全部食べる気だゴブリン!防ぐぞ!!。
「あ、団子だ。ボク食べるの初めてなんだよね。天使界隈でなんか食べる必要無いらしくて、マナっていうものしか食わないんだ。しかも空気にあるから食べてる実感もないんだよ?」
ふーんそうなんだとスライムをサランラップにぶちこみ、天使にみたらし団子のさきを食べさせ、残りの2つを食べる。あぁ、古風。これぞ富士山だ。隣で美味し!、と少しニコニコするのを見て、本題を聞く。
「え?、………まあ一応召喚士である貴方の方がもともと所有していたものだから、基本的に使ってよいのは貴方じゃないかと思うな……」
というわけで、論争は僕の勝ちと言うことに決まった。しかし、僕が学校にいる時間や、決まった日には使っても良いというルールが決まった。基本的には僕が金土日月、3体は火水木と言うことになり、なにか問題が用事で使えない時以外、その日は使えるということになった。
そして、今回呼び出したモンスターはようやく人語が話せる者であったので、ぼくは少し嬉しくなった。というのもスライムは跳ねるだけだし、ゴブリンはゴブゴブ言ってるし、もう意思疎通が終わってる状態にあり、その状態の中での全員に意思疎通が可能な者の召喚、これはテンション上がらないわけがない。ただ萌え袖を恨む民族出身の僕が、こんなところで楽しく話していると下に見られる気がする。というわけで平然を装って、一緒にゲーセンに行ったり、昼飯を食べに行ったりとしている中で、とある物に目をつけた。カードだ。彼はそれに手を出すと、物凄くのめり込み、カードのデッキを作ろうとし始めた。増えるカード、消える僕の金。半泣きになる僕と笑う天使。ということもあり、彼にはアルバイトしてもらう。
余談なのだが、最近の履歴は、『スライム 仲間の作り方』『ゴブリン スレ 強い』、『デッキ 環境』だ。この頃スライムがなんか分けようとした餅みたいになっているのはそう言う理由があったのか……させるわけないよ?、 餅の消費量が鬼畜になるのだ。一体に抑えなければ。ゴブリンお前……まあ、そういう時期だよな。天使?、何も言うことないよ?。まぁ好きだもんね。
各モンスター成長
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ゴブリン
戦闘能力
8
SKILL
棍棒術 3
口論 6
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
スライム
戦闘能力
9
SKILL
集団行動 4
擬態 2
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー
天使
戦闘能力
12
SKILL
飛行 4
槍術 6
回復魔法 3
浄化魔法 4
身体強化魔法 4
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