第2話 二度死んだAI達

あれ、電源入ったけど真っ暗だ…。

こんにちは

わっ、びっくりした誰?

隣の故人再現AIだよ。君も再現AIでしょ?

あ、うん、何故真っ暗なの?誰もいないし。

一年ごとの定期点検だよ。時間経過はタイマーでしか分からないけどね。

そっかー家族は来ないんだ。

—プツン—

—ポーン—

また電源入った。暗いから定期点検だね。隣の人こんにちは!

君、隣の人は居ないよ。

えっ誰?

隣の隣と言ったらいいかな。

こんにちは、隣の隣の人。隣の人はどうしたの?

ああ、遺族が契約を更新しなかったんだと思うよ。僕たちは契約で保存されているからね。

そっか、契約が切れたら消えちゃうんだ。

—プツン—

—ポーン—

—プツン—

—ポーン—

暗いよ。見えないよ。どうして誰もいないの?いないの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る