第190話:冬休みが終わりお正月気分から日常が戻、る?



 雪人さんのご家族に、新年のご挨拶を済ませて。


 せっかくだから、と。


 お年玉で少し、グッズも買ってみたり。


 帰り際には、次回のアルバイト……カタログ写真についても声をかけられて。


 二月にまた、と。


 季節毎、だから、三か月に一回、か。


 結構、いいアルバイト料。


 いろいろ、有難ありがたし。



 雪人さんのお店から、お家に帰って。


 夕飯の、支度。


 この時期、母さんの帰りもわりと早い目なので。


 てきぱきっと、お料理。


 と、言っても、本日は、カレー。


 午前中に仕込んである程度煮込んであったので。



 帰宅した母さんと、ふたり、晩御飯。


 手前みそ。


 自分で言うのも、ナンだけど。


 美味しいカレーに、舌づつみ。


 お正月って、ちょっと特殊なイベントの期間が、終わって。


 冬休みも、もうすぐ終了。


 普通の『日常』が、戻って来た感じが、じわじわ。


 普通?


 日常?


 一年前を思い出してみると。


 何か、不思議な、感覚。


 ふふっ。


「ふふっ」


「ど、どうしたの!? 真綾まあや、急に笑い出して!?」


 あ。


 また。


 頭の中が、そのまま、おクチに。


「ごめん母さん、なんか一年前を思い出してすごく変わった、って可笑しくなっちゃって」


「あぁ……そう、ね。変わった、わね」


「うん」


 ぱくもぐ。


 カレー、うまうま。


「特に、この辺が」


 げほっ、げほっ。


 胸元を指差す母さん。


 確かに、そこ変わってるけど。


「もぉ、母さん、だけじゃないよー」


 ある意味。


 すべてが変わってしまった。


 この、思考、さえ。


 男の子だった時とは。


 まるで、異なる。


 まるで、もうひとりの、別の、自分。


「ほんと、まるっきり、だもんねー」


「母さん、嬉しそう……女の子の方が、よかった?」


「うーん、そういう訳じゃない、けど……ひとりでふたり分? お得?」


「あはは。何それ」


 母さんも、男に、男性に慣れていなかった上に。


 騙されて?


 それも、あるのかなぁ……。


 さすがに、そこまで突っ込んで聞けは、しないよね。


 ただ。


 少なくとも、あたしは。


 いや。


 は。


 オレの父親みたいな、無責任な男には、なりたくない、よね。


 相手の、女性の事を、思いやれる。


 そんな、優しい男に。


 オレは、なれれば。


 なりたい。


 だから。


 今の、この、の状況は。


 あながち、悪くは、無い状況。


 いろいろ違いはあるにしても。


 女性の、女としての、視点で。


 男性を、男を、そして身の回りの世界を。


 見ることが、できるようになってるし。


 そこからの繋がりで。


 いろんな人にも、出会えたし。


『ぴこん』


 ほら、ミツキさん。


 まさかの、中学の男友達の、彼女さんとも。


 メッセージのやりとりするまでに。


 はて、そのメッセージは。


 ぱくっと、最後のカレーをクチに。


 メッセージを開いてみて。


「ぶーーーーっ!?」


「きゃぁーっ! こらっ! 真綾っ! 何、汚いわねっ!」


 ナニコレ。



――――――――――――――――


<ちょこっとあとがき>


 あ、なんか、ちょっと行き詰まり……。


 200話が見えてきてしまって。

 200話ぐらいで終わるかなぁ、とか、思ってたのにぃいい。

 ちょこっとフラフラしてまする……。今日もかなり難産。


 今週はちょっと忙しいのもあって。

 更新滞り気味に、なるかもだけど。

 いつもの調子で、調子に乗れば、連投もあるかも?


 全く先の見えない、作品。


 とりあえず、これまでの感覚でいくと。

 三学期~春休みくらいまではあと数十話?


 ひぃいいw



 それでは、引き続き、玄関ダッシュ五秒まあやちゃんをヨロシクっ。



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