第33話_魔法基礎

ライトの目が輝き

「そうだガガリアさん、あれ教えてよ!風のやつ!」

とわくわくした様子で頼んだ。

彼の体は前のめりになり、期待に胸を膨らませていた。


ガガリアは微笑みながら、

「あぁ、『ウィンド』のことか。そうだね、せっかくだし教えてあげよう」

と優しく応じた。

彼の目はライトの好奇心を温かく見守るように輝いていた。


「ちゃんと名前あるんだ!」

ライトは目を丸くして驚いた。

その純粋な反応にガガリアも心からの笑顔を見せた。


ガガリアは少し首を傾げて、深刻な口調で尋ねた。

「基礎魔法にはシンプルだけど名前がついてるよ。..君は魔法について誰かに教わったのかな?」

その問いかけに、


ライトは少し首を横に振り、

「ううん、一人で」

と静かに答えた。


「独学か、すごいね..じゃあ簡単に魔法について教えてあげよう」

ガガリアはライトを見つめ、彼の才能を称賛した。


彼はライトに向かって、魔法の基本を説明し始めた。

「魔法とは、体に宿る魔力を別のエネルギーに変換する技術のことだ」

と言い、ライトの目はその言葉に釘付けになった。


そして、

「基礎の魔法は五つ」

と続け、ライトはその情報を飲み込むように聞き入った。


ガガリアは基礎魔法の一つ一つを指で数えながら、


火:ファイア

水:アクア

風:ウィンド

雷:サンダー


と丁寧に説明した。

ライトはそれぞれの魔法の名前を反芻しながら、これから学ぶことへの興奮を隠せなかった。


最後に、ガガリアは魔法の応用についても触れ、

「また、基礎魔法を組み合わせたものを複合魔法、基礎魔法に当てはまらないものを特殊魔法という」

と付け加えた。

この言葉に、ライトは思わず息を呑み、魔法の奥深さと無限の可能性に心を奪われた。

彼の小さな胸は期待でいっぱいになり、新たな冒険に向けての情熱が一層強まっていった。

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