海の向こうのテロリズム
__カチカチッ…シュポ
『約16時間前に起きたテロリズム・・・日本の保安庁から提出された今回の内部報告映像だよ』
日本時間 午前2時公開の映像がUSA・フィラデルフィアでは、前日12時正午の映像として公開。
男性の上官から解説を受けつつPCのファイルを開いた少女が驚きつつ、感嘆の声を上げた。
やはり各国へ提供される報道用とは別物。
銃器対抗戦がバッチリ写ってる。
「Japanese kids are still so cool〜!」
『閃光弾を用いて本物の非対象者と選別し、動く者を射殺対象とす。
彼女は実習を見事、実戦へ落とし込んでるね』
「But flashbangs are temporary, right?
(でも閃光弾って一時的なものでしょう)?」
少女の懐疑的な表情に上官は眉をひそめ言う。「その子の耳の良さは評判がいい」と。
『足音や銃声の各特徴を瞬時に聴き分け記憶し
日本は、"適材適所"がTeam colorで・・・・・・何故に以前渡した人事資料を未だッ読んでないんだッ!!! 今すぐ読みなさいッッ!!!!!」
「Tone it down!!!!」
上官のお怒りに仰け反ったこの少女もルムチルドレンだ。
ずっと上半身逆さまだから、かけてるメガネが床へ落ちそう。「けど」こう呟くと上半身をグイッとPCに戻す。
「
日本のマンションってどんくらいの広さかな?
美味しいもの沢山って聞くし、冬はこっちより暖かいみたいだし〜・・・・・・楽しみ!!」
「エリー、君って子は」
3日後にUSAを発つというのに緊張感がないのか?という風な溜息がディスプレイスピーカーから聞こえた気がするけど無視無視。
もう一度、早戻して観よう。被弾回避の動きがかなり綺麗すぎる。
上官の言う通りに耳もだけど、きっと彼女そのものの特性対応力がめちゃ高いんだろな。
「第8広域巡視隊所属の
M.a.S.~マールムアーマメントシークレット~ もとはす @ha4mot_3
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