第78話 鬼の襲撃とプレゼン
超犯罪科の本部がある、ビルの駐車場、3課の指揮をとっている今川課長と、真田さん、前田さんと歩いている、鬼との戦闘映像の資料を貸し出してもらったついでに、外で飯を食う話になったからである。
「 鬼斬か 」
帽子をかぶった男がいた。 少し小柄な感じ、男は帽子をとる。
頭に5つの小さな角があった
「 死ね! 」
今川さん、真田さん、前田さんが、吹き飛んだ。
俺はとっさに蹴り、鬼が避けたので突きを追い打ちする、鬼も拳を打ち込んできたので、うち受けで拳をそらせ、逆突きで応戦、鬼は5mほど後ろに飛んで距離を取った。
「 話が違うじゃないか、素手で俺を近づけないだとぉーーっ 何者だぁ 」
「 鬼斬 」枝垂桜を構える。
「 冗談じゃねぇ 」そいつは逃げた。
「 救急車! 」ボタンについた隠しマイクに向かって叫んでいた。
手術中の赤いランプ近くのベンチ、魔道所長や、鬼斬達と一緒にいる。
5本角、人間と変わらない身長、普通に言葉を話す、鬼斬3人を瞬殺した
今川さんは、超犯罪科鬼斬の中でも1,2を争う手練れ、一撃で危篤状態。
「 あのような鬼がいるなんて、予想外です 」
お袋とファミレスで晩飯を食べていると
「 この席、いいですか 」顔を上げると帽子をかぶった鬼がいた。
「 今日は、鬼の仕事休みですから、戦いもお休みということで 」
帽子は被ったままだ、ウエイトレスがやってくると
「 この店で一番高いステーキ、5人前 」
「 俺は炎狂鬼、きみは 」
「 鬼斬、鬼に教える名前は無い 」
「 ひどぉーっ 」
「 俺の一派は君と対立しない、死にたくないしね 」
「 まずは、これを見てくれ 」パソコンを出して、プレゼンを始めた。
こいつ鬼だよなぁ、イメージと目の前にいる奴とのギャップが激しすぎて心がついてこない。
環境破壊って言葉があるけど、会社ぐるみでやりまっている
「 君たち人間がこれ以上はびこると、この世界がおかしくなる、人だけが生きているわけじゃないからね 」
「 俺の一派はこういった所から潰していく、脳筋の鬼が何を考えているかはしらないけどね、この世界は人間だけの物、人間が一番偉いから何をしてもいいって思ってないなら、じゃましないでくれる 」
「 俺に何故そんな話をする 」
「 しばらく、観察させてもらった、気づいていたよねぇ、妖怪がいたよねぇ、でも何もしなかった 」
三つ目のカラスがさきほど空を飛んでいるのを見かけた、大通りのど真ん中でお袋のスカートをめくなよと念じた、最近伝わっている気がしている。
「 鬼を観たら斬る、鬼を探して斬る、そこまで暇じゃねぇ、何もしないなら、こっちだって、無視している 」
「 やつぱりね 」
「 そうそう理由だね、君は鬼斬だから 」
「 俺達鬼は瘴気の鎧を纏う、瘴気の鎧を斬る刀が鬼斬、残念ながら俺達鬼は、鬼斬には手も足も出ない、素手でも俺より君は強いよ、それで刀を持って斬りかかられたら、たまらない 」
「 鬼斬3人を、瞬殺しておいていうセリフか、あれは鬼斬じゃないよ、よくいるよねぇ、自称鬼斬っていう輩だよ、鬼が纏う瘴気を斬る事ができない者は鬼斬とはいわない 」
「 ちょくちょく邪魔するから、消そうって思ったんだ、君の情報はなかったけどね 」
「 俺はフリーランスって言う奴だ、組織には属していない 」
「 ふーーん、じゃぁ俺が雇う事もできる 」
「 鬼は信用してない 」
「 まあ、君にもいろいろと思う所があるかもしれないけど、鬼には脳筋だけじゃない奴だっているから 」
「 横からすいません 」
「 なにかなぁ、 今日はお休みだから、まぁかまわないけれど、霊気が無い人間って、俺達からすると餌でしかないけど 」
お袋は真っ青になっている、「 そのプレゼン資料、頂けないかしら、内容が事実なら許せないから 」メモリを渡した。
ジャンボステーキが5人前運ばれてきた、胸やけしそうだ。
ファミレスを出た、「 お袋それどうするの 」「 まかせなさい 」
魔道所長に、炎凶鬼から、接触があった事、会話はスパイグッズでばっちり録音、鬼が持ってきたプレゼンの資料は提出しておいた。
その日の夜、ニュース番組で、鬼のプレゼン資料が流れ、俺と炎凶鬼との会話まで、声は処理がしてあり誰か特定できない配慮、世論はパニック状態。
出てくる出てくる、鬼のプレゼンは、事実に基づいていた。
一部の宗教団体が、鬼を崇拝、思いあがった人間に罰を与える為、神が与えた試練だとか騒ぎ出す
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