第76話 魔女に合う
白州師匠に、鬼と戦ったあと、気づいたら裸になっていた話をした。
「 猟 睾丸で霊気を精製しているのは知っているだろう、膨大な霊気を持つ者は、時の流れが遅くなると言われている、500年以上生きた霊能力者もいるらしい 」
まれに、生まれたときから、膨大な霊能力を持っていると、まぁ霊気の生成機関である、睾丸周辺については、成長が遅くなるという現実 、さらに男の場合睾丸で生成された霊気は体に蓄積器官が無いためおチ〇チンから駄々洩れ、パンツが破れてポロリ。
霊能力者の男は終わっている。
「 はぁ~っ 」純真無垢な男子高校生が生きていくにはせつなすぎる。
「 俺は、40歳を超えたあたりから、徐々に大きくなり、50歳でまぁ、人並みサイズになった、青春時代は、小指ほどで辛い人生だった 」
しんみりと語る師匠。
先っちょの皮だけの部分を含めて小指なのか、小指の先までが中身があったのか、メッチャ気になる、気になるけど、中身だけの事だったら・・・・怖くて尋ねられない。
「 猟の霊気だと、100歳越えくらいからかも、まぁ、焦るな、いずれは自慢できるサイズになるだろう 」
ガァーーーアァン !
100歳超えないと結婚できないのかぁ・・・ しかも100年も国家機密を守りとおさなくてはならないなんてぇ。
眼がウルウルしてきた。
「 猟、落ち着け、秘策を教えてやる 」
「 し、師匠! 」
それまでの対策として、ある人物を紹介してくれた、魔女?
師匠は青春時代極小サイズ、当時自殺を考えるほど真剣に悩まれたそうだ、ぉおーーーっ!
他にも、大きくしてもらえる病院の資料も入手した、「 俺も真剣に考えたがなぁ、ヤッパ手術系はなぁ、成長が遅いだけで病気でもないし、いずれそれなりになるわけだからなぁ 」
で、師匠の一押しが、魔女に会いに行け、だった。
鬼がいて魑魅魍魎がいて忍者もいる、お祓いする人や鬼斬がいるので、魔女がいてもおかしくはないかも。
「 魔法で大きくしてもらえるのだろうか 」なんか期待が、顔が緩んでしまう。
特別大きくなくてもよい、せめて小指の先端まで中身があるだけで俺は満足できる、皮だけの部分も全部ひっくるめて小指サイズ、中身が詰まった小指サイズでいいのだ。
都心の歩行者天国、オタクが集まる場所にある特に古びたビル、地下5階に住んでいる、怪しすぎる気がする。
師匠の話では、スゲーババアだったので、まだ生きていたらいるかもしれないと言っていた。
愛車ドレイクを最寄りの駐車場に停めて、歩いて目的の場所に、みためボロボロのビルがあった、階段で地下5階に、 ‘ 霊能者専門店、まりこの部屋 ’
「 本当に あったぜぇ 」
押しベルは見当たらないが、監視カメラはしっかりとついていた、カメラに向かって手をふると、かちゃり、鍵が解除される音が聞えた。
ドアを開け中に入る、廊下がある、この棒を握って霊圧を上げろ、資格があればこの先に進めるとある。
棒を握って霊圧を上げる、壊れた。
廊下の先にあるドアが乱暴に開く
「 こらーーっ! 壊れるほど霊圧をあげるなぁーーっ! 」しかられた、理不尽な気がする。
最近の若い者は常識が無いなど、ブチブチ。
今すぐ老衰でご臨終ですと言われても、違和感がないほどのババア。
魔女のローブを着ているわけでもなく、若い子が着るようなひらひらワンピース、男か女かもわからないほどの皺くちゃの顔、曲がった腰、あまりにも似合っていない。
白州師匠の紹介だというと、しばらく思案中 「 あっ、小指の爪くらいのやろうか 」
小指の爪? 勝ったぁ! 小指って盛り過ぎじゃねぇ。
ババアの話は師匠にはできない。
超犯罪科から支給されている、下着やバトルスーツを広げる。
師匠がバトルスーツを持って行けとおっしゃっていた理由がやっとわかった。
「 警察とは取引はせぬ、帰れ 」
高校生で、霊力があるのでお手伝いをしている、装備は支給してもらっていることを説明。
この店の事を、警察関係者に話したら、呪い殺すと脅された。
「 で、要件は 」
「 鬼と戦っても破けないようにできないでしょうか。」
「 鬼斬か 」「 はい 」「 剣精は 」童姿の枝垂桜と紅桜を呼び出す。
「 ひとがたぁーーっ! 二刀流! ふがぁふがぁふがぁ 」ババア顎が外れている。
「 その服、予備はあるのか 」「 沢山あります 」
「 おいていけ、できたら連絡する 」「 お値段は 」
「 ボクサーパンツが、500万、 ライダースーツは5000万、払えなないなら帰れ。」
「 替えも含めて2指揮お願いできますか、」小切手を切る、このまえ使えるようにしてもらっている。
「 この石に霊気を込めろ、鬼斬はお前の霊気を利用して、体の周りに結界を構築し、霊気の鎧とする、服は対象外、服の強度を超える攻撃を受ければ破れる、しかし、霊気を通すと強度を増す繊維を使い服を作れるらしい、服も含めて霊気の鎧を纏えるようにするのが、今回の術 」
「 纏う霊気の鎧以上の攻撃を受ければ、体も服も耐える事はできぬ 」
4つの石に霊気を込めた、石というより大きな結晶かもしれない。 石を手にする、「 凄まじい霊力であるな。」
とんでもない値段をふっかけられたけれど、秘密を守れるなら惜しくなんかない、そう思う事にした。
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