第62話 霊能力者
弁護士事務所の警備をしている松葉さんが運転する車の後ろについて、俺ん家に戻る、お袋は食事の支度、俺は風呂に水を溜める、洗濯機を回すなど、雑用をこなす。
晩飯を食べ終わったところで、チャイムが鳴った、玄関にある門の前には知らないおっさんが立っている、監視カメラで確認、俺に用があるとそいつは言った。
要件を聞くと、名刺をカメラの前に持ってきた、『 霊能のスペシャリスト 三島 道元 怪奇現象でお困りの方は連絡を 』 とか書いてある。
「 困ってませんし、用もありません 」
「 いいのかぃ、そんなこと言ってぇ、こっちは、自宅まで突き止めているんだよ 」
お袋と二人だけ、送り向かいは警備の人に来てもらい、家の警備も警備会社と契約、できるだけ一緒にいるように心がけてはいるが、こんな奴が実際いるのだ、頭に血が上ってくる。
「 夜のほうが、人目につかなくて都合よいってことですか 」
ニヤニヤしている。
「 少し待って下さい、単車で出ます 」
「 それなら、俺の車についてきて 」
ライダースーツ装着、別名超犯罪課のバトルスーツでもある、メットを被り、隠しカメラ、隠しマイク、位置情報などスパイGoodをONにする。
おっさんの車の後についていく。
ここは里山、夜は人気が無い所だ、単車から降り、男の後ろをついて山道を歩く。
少し開けた所に、隠れていたのか、おっさんは3人に増えた。
登り側に、先を歩いていたおっさん、下り側に2人のおっさん、逃げ道を塞いだつもりらしい。
「 君ねぇ、こまるんだよねぇ、素人が邪魔してもらうと、西村 咲子さんてしっているよねぇ、あれ、俺達の仕事だったんだよねぇ、しかも3億の価値がある、妖蛇を始末してくれちゃって、あっ、殺しはしないよ、でもね、廃人になってもらうからね 」
西村咲子さん、妖蛇に取りつかれ、1年半も生死を彷徨った女子高生、人が絡んでいたなんて、許せるはずがない。
胸の所に手をつっこんだので、拳銃が出てくるのかとビビってしまった。
人が斬れるのか、斬らなきゃやられる、取り出したのは、細い筒だった。
「 ほら、ほら、恐怖で泣き叫べ! 」
筒からごーーって感じで、犬のような化け喪が出て来た。
拳に霊気を纏い、ぶん殴る、「 こーーーん 」そいつはぶっ飛んだ。
「 なっ、なにーーーっ! 」男の余裕はどっかに、かん高い声を出す、
「 手伝え! 」
3人のおっさんたちは、座禅を組み瞑想しだした、管狐なのか。
狐の姿は、ムクムク、ムクムクと大きくなり始めた。
瞑想している、おっさんをぶん殴ったら、かたが付く気がする、戦いにならないと思う。
管狐 3m ほどに、狐の顔が、俺の目線の高さに、滅茶苦茶でかくなった、しかし妖気とゆうか、霊気はたいしたことがない。
喉をならし威嚇してきたので、顔面に回し蹴りをぶち込む。
遠くへ飛んでいった。
「 ど、どうなっている 」うろたえる3人のおっさん。
「 霊気を練り上げろ! 」
「 うぉおおーーーーっ! 」声を出すおっさんども。
ビリ、ビリ、ビリ、 ズボンの股の所が引き裂け、勃起した汚らしい物がポロリ、デカイ!
霊能力者はチッコイんじゃねえのかよぉ、男は睾丸で霊気を精製、竿から駄々洩れ、実際に目にすると、霊能力者って完全に終わっている気がする。
管狐が戻って来た、霊気を練り上げながら、にらみつける、一気にしぼんで、子猫サイズ、足元で腹をみせて服従のポーズ。
「 あんたら、ド素人、鬼斬に手ぇだすなんて聞いたことないぜ 」
枝垂桜を手に、肩に担ぐ。
「 お、鬼斬だとーーーっ 」
「 ひぃーーっ! ひぃーーーっ! 」腰が抜けたのかお尻で後ずさり。
霊気をおもいっきり纏い、刀を手にゆっくりと近づく、白目剥いて泡拭いて意識を手放した。
3人とも、ズボンの股の所が引き裂け、ポロリ、なんとも言えない。
スマホが鳴る、超犯罪科2課からだった、音と画像を拾っていたようだ。
すでに出動しているので、もうすぐここに来るということだった。
超犯罪科2課は、妖怪などを使った犯罪を専門とする組織だ。
30人ほどの人が来た、警察は暇なのだろうか。
西村咲子さんの、退魔行について簡単に説明する、霊光寺からの依頼だった。
3人のおっさん、後ろ側で手錠をかけられ、口に猿轡、注射されると、いびきをかきだした。
霊能者って逮捕されると悲惨。
ミニスカポリスってマジでミニスカなのだわ、スカート短い、首を傾けたら観えるような気がする。
ポロリのおっさんたちの周りに、キャー・キャー ガン観しながら黄色い声を出している。
「 ちぃさいわねぇ、ちっこい 」 なぬぅーーーっ!
「 ズボン脱がして 」
「 わ、わたしがですかぁ 」
「 トランクス脱がして 」
「 えぇーーっ 」ミニスカポリスさん達、おっさんの周りを埋め尽くす。
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