第61話 霊力の指導

 マクレガー先生は、ガン観したと周りの女子から聞いている、なんかムカつく、これでは、スケベ! エッチ! とか言いようが無い。

 少しは見てもらわないと立場が無い気がする。


 はぁ~っ 真面目過ぎる男も困ったものだわ、陽子は心の中で盛大な勘違いをしていた。


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 61.

 霊力の指導


「 お袋、ちょっと出かけてくるわ 」

 ミニスカートをライダースーツに着替えてもらう、見ていいのは俺だけ、男には譲れない物がある。


 愛車ドレイクに二人乗り、2ケツっていわれている、単車乗りだけが許される秘儀。


「 運転慣れてないから、しっかりつかまれ 」


 わかる、わかる、背中にふたつの、ポニョ。 

 大きさから形まで知っている。


 うははははははーーーーっ


 単車バンざーーーィ! どんなに顔が緩んでいようとも、陽子は後ろ、しかも俺はメットを被っているわけだ、なんの問題もない。


 近くの里山まで15分、ここなら気功拳を使っても大丈夫なはず。


「 陽子、多分俺が拳に気を纏えるようになった技だと思う、良く観て 」


 精神を研ぎ澄ませ、無になる、「 でぃやーーーっ! 」目の前にあったそれなりに太く大きい木の幹、拳の先にあった木の幹が砕け散ってしまった、俺の目が点。


「 うーーん、威力がありすぎたか 」


「 お腹のあたりの霊力を意識しながら拳から飛び出るイメージで、ひたすら突きを出し続けるのだけど、、、、 」ド根性漫画の主人公みたいな。


 一応、突きについて、足の位置から、腰体重の乗せ方について説明、


「 拳の先から霊気が飛び出るのをイメージするんだ 」


「 えぃ 」スカ、

「 えぃ 」スカ 


 まあ初めはこんなもんだろう、しかしライダースーツでこれをやると、ゾンビが徘徊する映画の女性主人公を連想してしまう。


 さりげなく後ろにまわったりしながら、お乳はつつましやかだけれど、お尻はそれなりにデカイ、観察しているわけだ。


「 もっと腰を落としてぇ 」ガン観。


 巫女会議

 大槻神社では、陽子のお母さんを含めた巫女さん一同がそろっていた。

 男連中は、締め出されて近寄れない。

「 勝負パンティ履いていったのに、観ようともしなかったぁ 」


「 スカートめくっているのに、お腹に手をそえて、目をつぶって霊気の流れを感じているみたいだった 」


「 きゃははははは 」


「 鈍いわね 」

「 鈍すぎる 」

「 肝心な時は、きづかないのよねぇ 」

「 うん 」「 うん 」「 うん 」


「 神主さんはどうでした 」

「 あれは、飢えた狼だから、隙をみせたら何をされるか、陽子とは真逆、女性の気持ちなんか、考えられるわけがないわ 」


 陽子は猟の事を完全に誤解しているようだ、霊気の流れを確認はしていたが、頭の中で形を立体化させていたとは知るはずもない。


 高校

 「 神々廻ぁ 今度という今度は許さん! 超カッケェ単車の後ろに月姫をのせたぁーーっ 」

「 そんなことしていいと思っているのかーーーっ! 」


 騒ぎ出す野郎ども、慣れて来た気がする。


 本田は俺が1発飛び込み試験合格だったので、自動車学校に通わず、一発試験で免許を習得する方向に切り替え、今回4度目、あっさり落ち続けている。


「 自動車学校に、通ったら 」


「 そうしたいけど、大見えをぶちかました手前もあって 」


「 猟が飛び込み1発合格、単車初心者がだぜ、小学生のときから興味を持ち、プロに近い俺が、落ちるわけがないってブチマケタ。 」


「 受かるハズだったんだぁーーーっ! 」


 ちょっと心が痛い、鬼斬りの能力、身体が強化されているから簡単だった。

 いちおう前の世界では単車運転歴17年ほどある、遠出をしたこともなければ、仲間と走った事もない、単純に足として使っていた、運転歴17年だからという事に。


「 何処で引っかかるっているんだ 」


「 じっち 」

「 えっ、落ちる奴いるのか 」松村その一言は良くないぞ。


 自動車学校で実地があるため( 自動車学校卒業の場合一応免除される )本田はうんこすわりを決め込んで、床に の 字を書き始めた。


「 俺から言おうか 」

「 うん 」

「 元気出せよ 」

「 うん 」

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