第51話 夏休み終わった

あっという間に夏休みが終わってしまった。


大槻神社で憑き物祓いの儀のバイト、幼馴染や大槻神社の巫女さん達と海に、弁護士事務所の人達とプール、これほど充実した夏休みはなかったかもしれない。


そもそも、ベランダでこけて落下防止の鉄柵に頭を打ったから、この体に俺が入り込んだわけだが、どうして中学卒業後、高校入学前だったのだろう。

もう少しそのなんというのか、幼稚園とかでなかったのかと悔やまれる。

近所の女子、成長していた、立派なお乳、デカいケツ、俺が記憶しているのは、ツルペタ、何が付いているかいないかの違いしかなかったはず、毎年海に行っているのに、ここまで成長するまで気づいてなかった。

俺の体は何を考えて生きていたのか非常に疑問である、マクロレベルで成長度合いをメモリにインプットしていないなんて、男の風上にもおけない野郎だ。


 登校すると、極悪人、最低の人間にされていた、月姫を玩具にして、さら大人の美女と遊び歩き、二股、月姫を一人にして泣かせたグズ野郎。

大人の女性と海やプールにいく犯罪者、常に陽子を誘っていた! 心の中だけで反論。


本田と松村が何故かどや顔。


「 女子中学生! 女子高生! 女子大生! 女美人弁護士! OL! 殺すしかねぇ! 」

クラスの男どもが発狂しかけている。

「 女子中学生って松村の妹さん 」

「 女子大生って本田の姉さん 」

「 女子高生って大槻 」

「 弁護士って俺の母親、OL は母の同僚、もちろん、本田も松村も一緒だった 」

「 月姫と海に。。。。 」

「 こ、殺す! 」

本田と松村、目から殺人光線を照射しながら怒り狂う男ドモの餌食に。

平和が一番である。


「 神々廻ぁ 頼む俺お前の親友になるから、女子と一緒に海に行こう! 」

「 近寄るな、クズども 」


ゴミ捨て

 1年6組は何を血迷ったのか、ホームルームで学校周辺のゴミ拾いをクラスでするという決定したのだ、あくまでも自由参加。


当然俺は参加しない。


観たことがあるような女子に声をかけられた


「 だれ 」

「 いい加減名前くらい覚えて下さい、クラス委員の藤枝です、席は隣 」

 声は大きかったが、震えている。


「 放課後ゴミ捨てお願いします 」


「 了解 」


ゴミは多かった。「 人の事言えないけど、誰も捨てないのか 」


「 焼却炉の所に、3年生がいて、みんな近寄らないのです 」


俺がゴミ袋4つ、藤枝2つ、陽子が2つ もってゾロゾロ歩く。


「 神々廻君に声をかけると、2組の大槻さんがついてくるのですね 」


「 大槻さん、私思うのですけど、絶対に分かれられないってつけあがっているから、浮気とかするのです、突きはなさいと、きりがないですよ 」


勝手な事を言い始めた。

焼却炉の周り、泣いている男がいた、知っている顔だ。


「 垣田君、大丈夫 」

「 ぉお、ぉお 女子が助けにきたのか 」


垣田を泣かしていた先輩達、

「 女を二人もつれやがってぇ 」お前らおっさんかぁ みたいな事を言い出した。


陽子が腕にしがみつく、「 んっ 」藤枝まで、むにょむにょ、ぼわーーん、藤枝見た目だけでなく、けしからん程デケェじゃねぇか。


何故か不良たち、おでこに####が浮かび上がっていた。


「 同じクラスなんだ、俺の言いたい事わかるかなぁ 」


「 恰好、つけやがってぇ! 」

「 やっちまぇ 」


まぁ、焼却炉の周りで、お腹を押さえてのたうちまわっているわけだ。

一応念押し面倒事はごめんだ


「 俺はここには来なかった、俺には会った事さえない、俺の事は知らない、いいな ! 」


「 神々廻君ありがとう、ありがとう 」号泣、こいつ垣田というのか。


イラってした、メッチャ大きいのに、虐められてからに、大きさは関係ないか、気持ちを落ち着けよう。


アニメでは、強いほうが大きい設定が常識だし、服は引き裂けるけど、肝心なところは引き裂けないし、いつの間にか元通りになっている、現実はせつないぜ。


ゴミ袋を焼却炉に投げ入れる、「 垣田、なんで虐められていた 」

もじもじ、なよなよ。


「 早く言えよ 」「 うぇーーーん 」なんかイラってする。

「 神々廻君、やっと泣き止んだのに、また泣かせて 」

「 垣田も付き合えよ 」


2往復メ、垣田も一緒、ゴミはもう一往復しないといけない、どれだけ拾った。

また、イラってきた、藤枝も陽子も2袋もっている、垣田は1袋だけ、4つ持てとは言わないが、こいつ気づいたら蹴り飛ばしているかもしれない。


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