第49話 幼馴染に弱みを握られている

今日もいろいろあったが、高校生を楽しんでいる、陽子と一緒に下本条にある図書館で、夏休みの課題に取り組みデートである、大槻神社へ単車で迎えに行って、図書館までニケツ乗りつけたわけである。


「 あまり運転に成れてないから、しっかりつかまれよ 」 なーんてね。

背中になんとなく二つの存在感を感じつつ、顔がニヘラーとなっていても、ヘルメットかぶっているし、さらに後ろからなので顔が観られる事は無い、これぞ単車乗りの秘儀!

単車とは男のために存在するのではないか、そんな気さえする。


つつましやかなサイズでも陽子だったらなんの問題もなく大丈夫なのだ。

本田や松村のように、女はお乳だとか蘊蓄をのたまっている変態とは違うのだよ。


そうそうに課題を済ませ、海とか、プールとか、遊園地とかに行く予定を話し合う予定である。


「 本当にいたぁ 」なんと大槻神社5人の巫女さん達である。

「 図書館でデートって小学生じゃないんだから 」

「 高校生らしい場所でデートしなさいな 」 高校生らしい場所って何処なのか誰でも良いから教えてほしい。

「 行くわよ 」


巫女さん連合と陽子はワンボックスに、俺は一人単車で大型ショッピングセンターに向かっている、背中のぬくもりが恋しいぜぇ。


女性の水着売り場、居場所がねぇ、おろおろ。

巫女さん連合と陽子によって連れてこられたわけだ。


「 神々廻君、どれがいい 」


できるだけ、布が少ないのがいいなんて言えるわけがねぇ。


神に仕える巫女さんが、そんな紐だけみたいな水着を着ていいのだろうか?

大人のお姉さんなのだ、ハードルがたけぇ


「 ねぇ、着てみせてあげようか 」

陽子がガシーっと腕にしがみついて、無言の圧力はんぱねぇ。


「 神々廻君、こっち、こっち 」

サイズが書いてある、95~100 って何だろう?

陽子が半端なく別の方向に引っ張る。


イヤー、素晴らしい、複眼ですわ。

5人の巫女さんと陽子、試着した水着姿見せてもらったわ。


巨乳は暴力である!

巨乳は男の為にある!

確信したわ。


陽子の慎ましやかなのも、もちろん素晴らしい。

「 陽子、ワンピースってなんなの、これくらい付けて神々廻君に見せつけなきゃ 」

紐の水着をひらひらさせる巫女さん達。

何故か俺の顔が燃えるほど暑い。


陽子はさり気なく、80~85の所から水着を選んでいた、けどね、少し胸の所、余裕があるような、男は黙って知らないふりを決め込む。


神に仕える巫女さんなのに、とってもけしからん体、いいのだろうか、普段巫女装束、水着になると半端ねぇ、エロお姉さん、信じがたい。


「 大槻神社では、神主さんと修験道さん達は変態なので、ガードを固めているとか、神に仕える身で変態って問題があるような気がしてならない。


近所の幼馴染集まる、自宅に一番近いファミレス、各自単車や自転車で集合、それなりに遠い。

毎年歳が近い近所の子供達と海に行っている、その相談である。

俺は体の記憶を引っ張りだし、そうだったような。。。曖昧である。


悪友の本田と松村、それに生まれた年病院まで一緒だという女子、浜岡と鈴村、本田の姉である美沙さん、松村の妹である和美ちゃん、浜岡のお姉さんである久美子さん、鈴村の弟である浩司君、総勢9人。

俺だけ一人っ子である。


「 月姫の水着を一緒に買いにいったぁーーーっ! 」

単車の話をしたがる浩司君。

絶叫しているのは、本田、松村。


「 もうこれだから男は、あっちにいってなさい 」

「 なにおぉーーっ! 」

「 いいのかな、電車の中でウンチ洩らした事言おうかなぁ 」本田は沈黙した。

「 近くの家が火事だって聞いて、お風呂場から走り出て、裸で近所を走り回ったのは誰かなぁ 」 松村はうつむいてしまった。

「 帰ってこないから探しにいったら、肥溜めの中で泣いていたのは誰かなぁ 」 浩司君は沈黙した。

本田、松村、浩司君の3人は立ち上がって移動、俺も。

「 神々廻君はここよ 」

「 いや、しかし 」

「 お化け屋敷で、ガン泣き、腰抜かしてお漏らししたのは誰かなぁ 」

すごすごと座りなおす。

最悪だ、俺たちの黒歴史を知り尽くしている幼馴染の女ども、一生さからえない。


3人は女子により離れた席に無理やり移動させられた。


「 やっと落ち着いて話ができるわね 」

「 今年は音(おと)野(ね)海水浴場で決まりね 」

「 なんだったら大槻さんもつれてきていいわよ 」

浜岡は一年二組、大槻と同じクラスだった。


「 あの二人がなぁ 」

結局、陽子を誘う事も音野海水浴場に行くことも約束させられてしまった。

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