第44話 下村家家族会議


下村さんとつるんでいた友達に一言伝える


「 君たちはもういいよ、この子は、今から取り調べそういう約束だから 」


弁護士事務所に連れ帰る。


事務所の大会議室、下村家一同、下村家の家族会議に参加している。

事務の叔母さん(母親)、高一の娘、中2の弟、急遽呼びだれた父親。

事務の叔母さんというか、下村のお母さん、ブチギレ鬼みたい、この影響で、神々廻弁護士事務所全従業員が会議室にいる。


「 こんな娘に育てた覚えはありません! 」おぉーーっ! ドラマのセリフだぁ。


お袋が、娘さんに言い聞かすのか、含蓄ある話を期待したわ、一応弁護士だし、俺自慢というか、息子の恥ずかしいはなしというか、俺がどんなに母親にべったりなのか自慢して何がしたい、マザコンだとか、ずっと私に付き待っているとか、母親離れできないのよ、こんなに大勢の人がいるのに、赤面である。


お袋の後ろにある、ホワイトボードに古池さんが、‘ 子離れできない母親 子供依存症、病気入っている ’って書いて、直ぐに消した。


「 大変なのね、がんばってね 」下村恵美子さんに励まされた。


「 下村さんもね 」高校生の俺と恵美子さんは大人より冷めているのだ。


いままで沈黙を守っていた、父親がいよいよ、


「 恵美子はもう16歳、、、、 」


「 15歳よ 」

「 15歳! 娘の歳もわからないの! 」


話の出だしで父親は沈黙した。


娘と母親の意気のあったつっこみ、父親ならガツンと一発、縮こまってしまっていた、無理だな。


恵美子さんは、ボディーガードはしないけど、学校が終わったら事務所に直行、宿題とかを済ませ、事務所の掃除をしてから、一緒に母親と帰ることを約束させられた。


拒否をしようとしたら、11万3千14円今すぐ返せ!と迫られ、罰としてお小遣い無!を宣言された、母親が俺に渡した11万3千14円分の労働が、事務所の掃除、時給100円、 恵美子さんはとっても遠い目をしていた。


 翌日事務所に行くと、恵美子さんがいた、顔が赤い、もじもじ。


「 猟君って、期末テスト学年トップだったんだって 」

「 あぁ、まぁ 」ちょっと心が痛い、ホームルームでいきなり三田村先生に抱き着かれてしまった、涙目でよく頑張ったわね、なんて言われてしまった。

「 全科目文句のつけようがないほどの満点、明倫高校始まって依頼 」先生にほめちぎられたわけだ。

クラスの野郎どもなんか、頭の中身だけは俺に勝っていると思い込んでいたらしく、


「 嘘だぁーーっ! 」

「 女たらしで浮気し放題のクズやろうがぁーーーっ! 」

「 女、単車、全科目満点。。。 」

「 全世界の男の敵だぁーーっ! 」

「 こんな奴、存在してはならない! 」錯乱していた。


紅桜と枝垂桜は、「 やりました、私達頑張りました 」

すごく満足していた、俺は? 引きこもりたい。


「 神々廻君、ここ、教えてほしい 」恵美子さんの言葉で現実に引き戻された。

「 いいけど 」


前世では、武道のみ、脳の中まで筋肉だったと自負している。

現状は前世のような脳筋では生きていけそうにねえ。


俺と一緒に、童達も授業を受けているわけだ、「 紅桜、枝垂桜 頼むぞ 」

女子の前ではカックイク、俺のもっとうである。

剣精じゃないのか、鬼を斬る刀じゃないのか、見た目は女児だし、疑問あり過ぎる。


恵美子さんがわからないところなど、楽勝、これも日々、耐え忍んでいるからこそだと、思うしかねぇ。


「 さすが先生の息子さんですね 」なんて弁護士事務所でもほめてもらっている。

心が痛い、精神力がガンガン削られている。

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