第41話 教育女児
今日から一人で通学することに、学校近くの明倫坂下にある庭が大きな家の一角にコンテナを設置、それが単車の駐車場となる、学生服などもコンテナの中に、ライダースーツから着替えて登校する段取りである。
バトルスーツを着て単車にまたがり、ヘルメットを被る、バイザーに直接表示される、パラメータ。
ヘルメットに装備されたスピーカーから
「 おはよう 猟 」
「 おはよう、ドレイク 」単車に装備されたAIからの挨拶である。
「 明倫高校まで 」
「 承知しました 」
自動でエンジンがかかり、走行経路がバイザーに表示。
それはもう、近未来の映画の世界。
明倫高近くにあった空き地にコンテナハウス、ドレイクの駐車場である。
ライダースーツから学生服に着替えて登校である。
いつの間にか1学期も終わりに近づいてきた。
その前に大イベント、期末テストがある、廊下の掲示板に日程が張り出されていた。
「 ご主人様、頑張りましょう 」
憂鬱でしかない俺、気合が入っている、童達。
弁護士事務所でも、自宅に戻ってからも、教育ママ、もとい教育女児となった二人の童の勢いに押されている。
「 それくらい、一瞬で解けるです 」
「 もたもた、していないで、さっさとするです 」
どうして俺と一緒に授業をうけているのだろう、ノートを取るのも、宿題をしているのも俺なのに、ただ聞いているだけで、わかるのだろうか。。。
なんて世知辛いのだろう、せめて、美人で巨乳の女子大生が教えてくれるのなら、気合も入るだろうが、女児! 小学校にも行っていない小さな女の子に勉強を教えてもらうはめに、せめて、年上にぃーーーっ! 誰か魂の叫びをきいてくれぇーーっ!
あえて美人で巨乳のミニスカポリスは除外、気になって全く頭にはいらなかった、やっぱり大人のお姉さんは今の俺にはハードルが高い、しかし女子大生なら大丈夫な気がする。
ご主人様なんだぞ、これでも中身は大卒なんだぞ! ご主人様としてのプライドがあるんだぞ、 ちくしょう、これっぽっちもわかんねぇ。
1年6組の教室、ほぼ徹夜、ギリギリで教室に到着、朝から、笑顔で話しかけて来るクラスメート
「 神々廻ぁ、朝からゾンビのような顔をしてぇ、とうとう捨てられたのか 」
「 おい、皆のものぉーーっ、心してきけぇ、ふられたってよぉ 」
「 おぉーーっ! 」どよめく教室。
「 いままで、振られなかったのがおかしいくらいだ! 」
「 この、浮気者! 」
「 女に貢がせる、犯罪者! 」
テンション爆上がりの野郎ども。
勉強させられすぎ、女児に教えてもらっているという精神障害などにより、ふらふらなだけだとは、言えない。
昼休み、裏庭で陽子とお弁当を食べて教室に戻ると、男泣きしている野郎どもがいた。
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