第39話 ダブルエックス・ドレイク
自宅に、警視庁超犯罪科から訪問者、お袋と俺は話をきいている。
プロジェクターにより映し出された映像は、最新鋭の特撮技術を駆使した映画よりも、凄い内容。
超極秘資料と書いてあるのだが、鬼との闘いについて研究しておきたいと言ったら、コピー禁止だと口頭だけで、貸してもらえた、ノートPC付、使い方の説明もしてもらう。
「 猟は、その鬼斬の力があるというのですか 」
「 3本角の鬼、5m 級の鬼、3体同時に出現した鬼を単独で盗伐、実力的には、現在確認されている鬼斬の中では、最強ではないかと 」
「 3本角の鬼獣も、ほとんど彼が倒したわ、私たちではどうしようも無かったです 」
「 はぁーーっ! 」
「 うちは、女性専門ですけど、息子に手を出すなら、警察でも相手になりますよ 」
「 お母さん、喧嘩しに来られたわけじゃないようだし 」
学生なので、近くに鬼が現れた時だけでも協力してほしいという確認みたいな話だった、保護者の理解を求めにきたわけか。
その後、超犯罪科の秘密基地に連れてこられた、お袋は子供のように興奮、それは俺の役目だろうと思うわけです。
専用スマホ、時計に組み込まれている衛星通信装置、サングラスタイプのウエアブルPC、指輪のフラッシュライト、服のボタンに隠された収音マイク、カメラ、ベルトのバックルに隠された、ピッキングツール、万年筆に仕込まれた、超小型ミサイル、チューインガムのプラッチック爆弾、発信機付き下着などなど、スパイGoods 、XX7を超えている気がする。
で、もって、眼の前にあるのは、足が震え、涙腺崩壊しそうなほど、カッケェ単車。
“警視 103ドレイクという名前” オンロードとオフロードと走行条件に合わせ変形する車体、ライダースーツやヘルメットその他一式。
ライダースーツはカーボンナノチューブ繊維を使ったバトル仕様、そこら辺の服と違って、そう簡単には破けたりしないらしい。
警視庁の特殊車両科の総力を挙げて作り上げた、世界に1台しかない単車である。
超オタク風のおっさんは、にこやかに、仮面ラ〇ダーのサイ〇ロン号より、高性能だと語った。
使い方DVD12枚、Goods含めて、一応毎日、弁護士事務所に抗議に来てくれるらしい。
警視庁超犯罪科の警察官のパスなどなど。
俺が一分一秒でも早く現場に駆け付ける事ができれば、それだけ人の命が助かる、そのために警察はどんな便宜でも払うそうだ。
警察マークは、普段別のマークになっていて、現場に急行するときだけ、警察特殊車両として使用できる。
バトル用スーツまで、ライダースーツとして使ってよい、普通の服よりは耐久性があり、ポロリとなる確率は下がる優れもの、メッチャカッケェ。
単車の警視庁のエンブレムがボタンを押すと、ル・パンティーノに変わった。
「 これは? 」
イタリアで、カスタムバイクだけを作っている専門メーカ、実在しているし、見慣れない単車だけど、調べられても問題ないそうだ。
もらってしまった。
常識的におかしいと思うのは俺だけなのだろうか。
再来週から学校へは単車通学、学校近くに専用駐車を準備してくれるらしい。
授業が終わり、校門の外に、ミニパトが止まっていて、可愛くて美人なミニスカポリスがいた。
余談であるが、可愛くて美人なミニスカポリスは巨乳でもあった。
校門の前といっても、道路の反対側、普通に校門から観察すれば良いのに、一目ミニスカポリスを確認しようと、塀に群がる男ドモ、なんてなさけないやつらなのだ。
「 神々廻 猟君ですね 」話しかけられてしまった。
「 はい 」
「 これから、教習所にご案内します 」
。。。。悪い事はしてない、ミニパトに乗せられて、自動車学校に強制連行されてしまった。
実地試験一発合格、前世で乗っていたし、運動能力としては、人間を超えてしまっているので、楽勝であった。
ペーパーテストについて、教本の内容を美人なミニスカポリスさんに付きりで、教えてもらっている。
個室で美女と二人っきり、前世の経験が足をひっぱりまくり、集中できねぇ。
俺が勝手にやっているボディーガード、鬼斬の仕事中は、責任をもって警察が対応すると言ってもらった。
俺が協力する、第一条件である。
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