第37話 スーパーカブ

女児に指摘される精神年齢35歳、ベットの上布団を頭からかぶり籠城。

くそぉーーーっ、35年も女性とは縁がなかったんだぁ、どうしようもねぇ。


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37.

翌朝、一緒に学校へ、松村は自転車ではなく、スーパーカブに乗っていた、おじいちゃんにもらったんだ、背骨をそらせて自慢、地団駄を踏んでうらやましがる本田。

何度か話を聞いていたが、本当にもらうとは。


俺的には昨夜瞑想のやりすぎで寝不足、頭が回らない。


昨日俺ん家に二人が来たのは、単車を見せにきてくれたようだ。


「 巨乳の彼女を後ろに乗せる! 」松村は宣言した。

巨乳の彼女はこれから探す予定である。


挙動不審になってしまった本田、「 神々廻には女、松村には単車、ぶつぶつ 」


「 松村ぁーーっ! 単車に女なんて、絶対ゆるさないからなぁ、絶交だぞ! 」わめくオデブ


「 悪いなぁ、先に行かせてもらうよ 」ドヤ顔の松村

地団駄を踏み出す本田。


本田に誘われてというより、本田についてきた、松村も付き合ってくれている、ボディーガードのバイトは緊急案件によりパス、自動車学校にいる、そう本田は教習所に通い単車の免許をGetする、まぁ俺もなんだけど、飛び入りでも試験が受けられることを確認、転生前には乗っていたので、実技は自信ある、ペーパは、試験場の教本を購入した、必要書類も入手、なんとかなると思う。


「 おれ、飛び入りで受けるわ 」二人から、お前なぁと同情された。


2人は自転車、一人は単車を押しながら、川沿いの散歩道を、単車の事を話しながら歩く、河川敷に、たこ焼きの屋台があったので、ベンチに座りたこ焼きを食べる。


水面が太陽の光でキラキラ、

「 あぁっ 女欲しいぃ 」

「 しみじみ言うなよ 」

「 彼女のいる奴に、俺の気持なんかわかるはずがない 」いじけだした。


「 あれ、内の生徒じゃないのか 」


河川敷で10人ほど、眺めていて気付いた、一人だけ、虐められているのか。


虐めについてはよく聞く、だが身近にあるとは予想もしてなかった。

鳴き声混じりで、誤っている声がここまで聞こえて来る。


「 嘘だろう、裸にされているぞ 」

「 猟、どうすんだ、どうすんだ 」

「 お、おれ、先生に行ってこようか 」

「 とりあえず逃げよう 」


松村はスーパーカブにまたがり、本田は後ろの荷台に座り、逃げる準備万端。

二人はメッチャ焦っている。


「 俺が行く 」

「 猟! 一人では無理だ 」

「 やめろよ! こいつが何をした 」


どうやらお金を持ってこなかったのでこうなっているらしい。


顔クチャクチャにして泣いている奴、知っている気がした、


「 こいつの知り合いか、邪魔するとお前も同じになるぞ 」

「 やってみろよ 」


虐めていた奴らは、河川敷の草の上で、うめき声を上げながら転げまわるっている。


「 おい、いくぞ 」


「 神々廻君、ありがとう 」涙の跡が張り付いた顔、下半身丸出し。

なっ! でけぇーーーっ!


「 ズボンくらい履けよ 」


助けたのは些細な事だったのだが、別の意味で凹んだ、デケェ、プラプラ、ズル剥け、色も男らしい、敗北感半端ねぇ。


いつも、家の風呂、同級生があんなものをぶら下げていたとは、衝撃を受けた、お袋が言っていた、小さいときと変わらないって、霊能力の影響も計り知れない。


ズボンを履くと、そいつは、何十回も頭をヘこへこ下げて、どっかへ行った。


俺達はしばらく無言。

「 なぁ、猟、おれは日ごろから思っているんだ、男の価値は何の大きさじゃないよなぁ 」

「 俺も同感だ! 」

「 俺も! 」


「 。。。。。。。 」 無言、言葉が出てこない。


こいつらとは、小さな子供の頃一緒に、水遊び風呂とか入ったことがある、意識してなかったからあやふやであるが、同じような大きさだったような気がする。


無言で歩いていると、虚しさを感じる。

ヤバイ、ヤバイ、これほど差がついているとは、思ってもいなかった。

内心あせっているのだが、解決策があるわけではねぇ。

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