第34話 警視庁特殊車両開発チーム
放課後、日課となっているボディーガードをするために、法律事務所で宿題に取り組くんでいると、俺に来客があった。
警視庁の特殊車両開発チームの方々、付き添いの警察官はまともというか普通の人、開発チームの人たち、一言で表すと、オタク。
会議室にて、質問対応、
「 どんな単車を買う予定 」
「 街乗りも道の悪い所でも走る事ができるオフロードを考えています 」
「 そうかぁ、街乗りと、道なき所を走破するんだねぇ 」
「 これは、変形にしよう 」「 オンロード、オフロード 変形させよう 」
意味不明の会話で、ドンドン、開発チームの人だけ盛り上がる。
「 尾行するのに、無音走行なんかひつようじゃないですかねぇ 」
「 そのとおり! 」
「 モータ走行もできるように、ハイブリッドにしよう 」
付き添いの警官に訪ねる、
「 なんの話ですか 」
「 本官は詳しい事は知りませんが、専用単車を開発すると伺っております 」
「 はぁーーっ! 」
PM5:00 ぴたりと会話が終了、明日も来られるそうだ。
オタク集団は、3日連続で通ってきた、何をしたいのか、何が目的なのか、まずはそれからだと思う、その説明はなかった。
俺ん家
日曜日、お袋の仕事は休み、大槻神社の憑き喪祓いの儀は、神主さんの精神的な問題でしばらくお休み、と、いうことで、ずーーと寝て過ごすと決めた。
「 猟、早く起きなさい 」
「 今日はねるぅーーーっ 」
「 お友達が来ているから 」
本田と松村以外俺ん家に来る奴はいないというのが大前提である。
トランクス一丁で、リビングに、違和感を感じた。
対面式、キッチン、女性が二人、お袋と陽子が並んでいた。
「 猟! 服きてきなさい! 」 焦ったぜ、メッチャ焦った。
3人で朝食、お袋と陽子は会話、俺は沈黙、
「 猟は、話しかけないとしゃべらないのよ 」
「 私が黙っていたらお通夜みたい 」
「 女の子はいいわねぇ 」
会話に入りようが無い。
「 猟君って、家では、いつもあのような、、、 」陽子の顔が赤い。
「 高校生になっても、恥じらいないのよ、トランクスドコ? とか言って、すっごく小さいのをプラプラさせている時だってあるのよ 」
ぶぅーーぅ 味噌汁大噴射、「 げほ、げほ、げほ 」
「 汚いわねぇ 」
そんな覚えあるにはあるが、お袋のほうがどう考えても裸でウロウロしていると思う。
風呂上りスッポンポンで牛乳を飲みながら台所でくつろいでいるのは、誰だ!
時々俺もやってはいるが。
陽子がすっごく小さいという言葉に反応したような気がする、母親ならメッチャデカイとか息子のフォローすべきだ! 本当の事を言うなよ。
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