第25話 JKの部屋
35歳の精神年齢だからわかる事もある、陽子のような娘がいたと仮定、他の男とデートなんかしていていたら、俺が父親なら、相手を肉片にまで斬っているはずだ。
お袋からTELがかかってきて、2時間も話を聞いた。
翌朝、いつもの迎えが無かったので、本田の家に、お母さんが出てこられて、
「 ごめんね猟君、 実はね、猟君のデート隠れてデバガメしてね、帰ってきたら、いきなりお父さんのお酒飲んで、愚だまいて、美沙に抱き着いて、半殺しにされて、寝ているのよ。
美沙さんとは本田の姉貴である。
「 はぁ、そうですか 」
「 お大事に 」
松村の所に、本田とほぼ同様の状態だった、妹に半殺しにされたところが違う。
しかたなく、一人で通学、学校休むほど重症なのだろうか、気になる。
本田と、松村との記憶はある、幼稚園に入る前からの腐れ縁、生まれた病院まで一緒なのだ、冷めた目で少し引いて観ている俺がいる、いつも3人でつるんでいて、俺だけが、月姫みたいな子とデートしたら、こうなるのかも、気づいていて見せつけたというのもある。
明倫高等学校に到着、何だこれはというような怨念が渦巻いている、力のある悪霊を呼び込んでしまうのではないかと感じた。
教室は比較的静か、おでこに####を張り付けプルプル震えている野郎ども。
いつものように、お昼は裏庭で二人っきり、お弁当を食べているわけである。
「 ねぇ、男子、いい加減眼をさまして、あきらめたらぁ 」
「 俺だって、相手がお前らだったら、気にも留めないし、不幸をあざ笑ってやるけどなぁ、月姫だぞ、月姫! 」
「 どういう意味よぉ! 」男子と女子にわかれて喧嘩になっていた。
放課後、陽子のお母さんが運転するワンボックスに自転車を摘み、大槻神社に向かっている、理由は二つある、陽子の普段着が観たいといったから、もう一つは、神主さんをほってほけないらしい。
今日もデートだと言ったら、ご飯が喉を通らなくなられたようだ。
時々思う時がある、社会的弱者とは男ではないのかと。
陽子の部屋に、35年の人生経験があるのに、現役女子高生の部屋に入ったのは初めて、俺は大人だ、大人だ、大丈夫だ、落ち着け、心の中で繰り返す。
小物やヌイグルミが一杯あって、メルヘンのような現実離れした部屋、何もない俺と違い過ぎた。
なんとぉーーっ! ミニスカートですわ、膝の所まである学生服、足首の所まである巫女装束しか知らなかったのだ、太ももが眩しすぎて、眼がつぶれそう。
ラフなTシャツ、お乳がドーーン、大きくはないけど、ポニュポニュ攻撃の出どころをしっかりと確認した。
絨毯の上に座る、陽子はベッド、白い物がチラチラ目に入る、あかん、鼻血出そう。
場所を変え、陽子の横に、苦渋の選択、鍛え方が足らなかった、もっと鍛えていれば、白いチラチラをガン観できたはずだ。
お母さんが、飲み物とケーキを持ってきてくださった、話そうとされているのに、追い出した。
「 ごめんね、お母さん、じゃまばっかり、お父さんはちょっとおかしいし 」
「 今日きてもらったのは、お願いがあるの、霊力の使い方教えてほしい、教えて下さい 」
「 鬼斬の猟君にしたら、あほらしいかもしれないけど、私は真剣なの 」
「 見て 」
陽子は、胸の前で両手を合わせ眼をつむる、眼をつむっているので、メッチャ綺麗な顔、ガン観中、き、き、き、キスしてぇ。。。。
5分くらいか、そのままで意識を集中させているのがわかる、合わせた手のひらの所に、かすかに霊気を感じた。
「 やぁーーっ! 」合わせた手を広げる、ふわっと、霊気が飛び散った。
「 へぇーっ 」
「 どうかなぁ、お父さんが、時間があるときいつもやっているの 」
「 確かに霊気は出ていた 」
「 俺人に教えたことないから、まずは何をしたらよいか、少し考えてみるよ 」
夕食を大槻神社の方達と一緒にいただいて、俺ん家まで送ってもらった。
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