第22話 鬼の噂
超犯罪科3課の会議、3m級は真田と福島で無効化しかけたところに、5m級の鬼が出現、刃が届かないほどの鬼、その鬼を誰ともわからない鬼斬が現れて、2匹を単独で盗伐した。
超犯罪課とは、警察組織の一部として活動している、人外の事件を専門に対処する部署である。
3m級でさえ、真田と福島の二人で何とか、それなのに、一人で5m級と3m級を盗伐できるほどの鬼斬って誰なの。
「 2刀流! 鬼斬を2本持っていたってぇ 」
「 魔徒婆家の鬼斬ですか 」
「 魔徒婆家にも二刀流はいないはずよ 」
「 監視カメラは、鬼の妖気の影響で壊れてしまい映っていません 」
自宅に戻って部屋に、心臓のドキドキが収まらない。
この世界に出現する鬼、鬼斬という刀でしか傷つける事ができない、理由は不明、拳銃、マシンガン、手榴弾、バズーカ砲、戦車砲で無傷だったという情報がネットに乗っていた。
瞑想しながら、先ほどの戦いを振り返る、対人戦というようり、巨人戦、どう戦うのか検証が必要だな。
普通の世界じゃなかった、この状態だと学校で爆睡すると思いながら、真面目に検証しているはずだったのだが、いつの間にか、二人の鬼切、裸を思い浮かべていたら、夜が明けてきた。
「 いいかぁ、他の鬼斬りについて考えていただけだからなぁ 」無意識に女児である童に言い訳してしまっていた。
無理やり起きて、キッチンに、ほとんど紐のようなプラとパンティだけで、フライパン持っていた。
例の写真集、紐ブラパンティで料理の写真もあったのだ、ヤバすぎる状況である。
これが常識だとすると、平行世界とかじゃなくて、別世界かもしれない。
「 猟、難しい顔してどうしたの 」
「 ほれ、ほれ 」
「 息子の前でブラ外すなぁーーーっ! 」
昨日の女性はタレ気味だった、お袋のほうが形が良いつんと立っている、思い出してしまった。
「 ほう、ガン観する根性はあるんだぁ 」
あわてて眼をそらす、顔がもえているじゃないかと、熱い。
朝から手の込んだ、愛情満載の朝食、何があっても守るなんて事を誓ってしまう。
「 猟、明日から3日ほど出張なの、一人で寝られる 」思わずコーヒーを吹き出しそうに。
「 高校生だぞ当たり前じゃなか 」
「 ほんとう、大丈夫 」
俺を何だと思っているのだろう。
「 今日はいるから、必要な物あったらメールして 」
「 わかった 」
「 女の子連れ込んじゃダメよ 」 ブーーーッ ゲホゲホ
「 今日は一緒に寝てあげるから、我慢するのよ 」
知らない人がこの会話を聞いたら、ありえない内容なのかも、普通の男子高校生なら嫌がるかもしれないけど死に別れた経験があるだけに、嬉しくてたまらない。
顔がにやけないようにするのが精いっぱい。
本田と松村と歩いている、付き合いが悪いと文句を言われている、月姫と仲良くしているから、絶交、口きかないとか言っていた割には、毎朝一緒に学校に行こうと誘いにくる。
学校は何時もと同じだった、隣町の公園で鬼が出た事を噂している奴もいたが騒ぎになるほどでもないようだ。
本田と松村が話しかけて来る、「 鬼が出たらしいぞ 」
鬼に食われたのは8人ほどいるらしい、行方不明になっている。
俺が食われるのをみたのは二人だけ、他にも食べられたのだろうか。
前世で人殺しをした俺が思うのも何だが、助けられる命ならなんとかしたいような気もする。
2人の話はそれだけではなかった。
鬼は裸、オスの鬼のあそこは巨大、ガン観しながらお祈りすると、自分のが大きくなるという都市伝説があるらしい。
俺達には鬼とであったらどうしてもやらなければならない事がある、激しく同意。
メスの鬼のアソコは人間と同じ形をしているという。
「 鬼でもいいから、みたぁーーーぃ! 」
「 落ち着けってぇ 」
まぁ、そこは俺も同じだが、お祈りやメス鬼のアソコを見ている間に、殺されるか食べられている気はする。
「 明日からお袋が3日出張なんだ、バイトないから、付き合うよ 」
「 よしっ! 明日は自動販売機に直行するぞ! 」
大人の本を買うのに、見張り1人、連絡かかり一人、購入する人1人の3人が最低人数らしい。
「 放課後行くのか 」
「 猟の付き合いが悪から、こんなことになっているんだ 」
当然のように言い返された。
次はどの本を買うのか決めてあるらしい、一人1冊、軍資金は一人1500円+飲み水を買うお金で決まりだ。
昼休み、お袋の手作りお弁当と、大槻の手作りお弁当の二つを裏庭のベンチで二人並んで食べながら、近くで鬼が出た話題、お袋が出張でボディーガードのバイトが無いという話。
「 バイトが無いならどうして、本田君や松村君となのよ 」
顔が風船のように膨らむ、「 誘うべき相手が横にいるのにぃ 」迫力にたじたじ、
「 明後日な、俺にも付き合いがあるんだ 」なんで言い訳しているのだろう。
午後の授業は眠気との闘い、寝不足なのに、二つも弁当食べたので、お腹一杯だ。
「 月姫にお弁当つくらせてぇーーーーっ! 」
「 犯罪だ! 」
「 高校生は、彼女にお弁当を作らせてはならない! 法律で決められているんだぁ 」
「 警察に通報してやる! 」
「 先生に言いつけてやる! 」
目をウルウルさせながら騒ぐクラスメート、何故か女子が激しく反応、
「 バカの! あほなの! 」
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