第15話 鬼斬?
俺の部屋ベッド、寝られるわけがない、もそもそするなぁと思ったら、お袋が俺を抱き枕代わりにしていた、それぐらい問題ない、パンティしかつけてない、生乳が胸に当たっている、まぁそれも問題ない、太ももが、乗っかっているわけでして、もそもそ動いたら、漏らしてしまいそう。
勘弁してくれぇって言いたい。
本格的にヤバイ所まで追い込まれ、枕を腕に、太ももにクッションを入れて何とか脱出。
「 ふぅ 」忍法身代わりの術っていうやつだ。
大槻が鬼斬りとか口にしてビビリだした、「 鬼切ってなんだ 」
「 私たちの事です、私たちは鬼を斬る刀で、ご主人様は鬼を斬る人です 」
「 はぁーーっ! 」
「 鬼を斬る刀の所有者を鬼斬りと呼びます 」
「 鬼って、こんな奴 」スマホで表示させる、
「 こんなに、可愛くないです、もぅっと凄い顔です 」
「 これ、仁王像なのだけど、もっとすごい 」
平行世界に転生した俺は、両親と一緒にハッピーな人生のハズなのだが、どういう事だろう。
鬼斬について、調べてみる、鬼、妖怪、あやかし、魑魅魍魎の情報があふれかえっていた。
俺が転生したのは、よく似た世界観で魑魅魍魎が跋扈しているのか?
鬼斬の刀については有力な情報は見当たらなかった。
鬼は存在している、悪霊、妖怪、退魔師とか警視庁には超犯罪課という専門組織まであるようだ。
化け物の情報など山ほどネットに出ている、なんかの罰ゲーム、それらに関する書き込み半端なくある。
「 まっ、いいか 」不詳の相棒も、人格を取り戻せたので寝る事にした、俺のベッドは占領されているので、お袋の部屋に行く、お袋のベッド、お袋の臭いを堪能、もともとムッツリを極めていた自信ならあるが、それを超える変態息子になった自覚はある。
何故か震えている体、 「 えっ 」
この体の記憶というのか、小さい頃の事を突然思い出した。
メッチャ怖がりだったようだ、「 まじかぁ 」
物心がついた時には、幽霊みたいなのが見えていたようだ。
子供会で行った遊園地、幼馴染の本田と松村、それに近所の女の子、浜岡と松本、俺を入れて5人、半泣きで抵抗している俺を4人係で、お化け屋敷に連れ込まれた記憶。
お化けの展示物じゃなくて、眼が8個もあって、虎のような顔が二つ、4本の手がおいでおいでと、俺に呼び掛けてきたのだ。
駄々洩れして気絶、遊園地の救護室で気が付いた俺は、顔面崩壊状態でガン泣き。
なんちゅう、黒歴史、頭を抱える。
転生してから、不屈の精神力、何事にも動じない、クールでニヒルな男子高校生を演じているのに、これはあかん。
恰好つかん、少なくとも、近所の奴らどころか町内会の人達全員に知られているわけだ。
「 うわぁーーーっ! 」「 どうしたら。。。。 」
お化けを思い出したら、ますます震えてくるからだ。
「 くぅーーっ 」一人で寝れねぇ。
枝垂桜、紅桜を実体化させる。
「 う、腕枕するから、一緒に寝ような、な、なっ 」
大槻陽子は神々廻の事を考えていた、母親は退魔巫女、父親は退魔師、二人の力を受け継いだ陽子は、霊をみる力があり、人あらざる喪について知識があった。
友達付き合いは、良くない、苦手である、話していると、体から滲みだす瘴気を感じたりする時があるからだ、「 鬼斬だなんて 」それで嫌な感じがしないのかぁ、同じ高校に通っているし、いいよねぇ。
女子のほうが積極的かも。
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