第9話 ボディガード
校門を出ると二人と別れ、神々廻 弁護士事務所に向かう、俺が勝手に決めた、お袋のボディガードである、大人のお姉さんの園、女性耐性を鍛えなおす絶好のチャンスでもある。
弁護士事務所の机を借りて、復讐と予習をやっていると、受付の所から怒鳴り声が、
「 〇〇〇の弁護を降りろっていっているのがわからないのかぁーーっ! 」男の怒鳴り声が。
警備の松葉さんが、そいつを床に叩きつけて、抑え込んだ。
警察が来て連れて帰った。
「 こんなことはめったにないから 」、
あってはならない、高校やめて、ボディガードするって言ったら、個室に連れ込まれ、3人女弁護士による説教が待っていた。
学校が終わったら、ボディガードするという事で落ち着きそうだったのだが、本当にできるのか、警備の人と腕試しをやる事に、考えていることはわかる、ボロボロにして、これじゃぁ無理ねっていうつもりだ。
松葉さんは、松葉三尺杖(古武術)の家元の娘さん。
北上さんは、戦国大名北上家の子孫で、剣の達人。
原田さんは、女子柔道の学生チャピオン経験者、相手に不足なし。
「 猟、泣かされないでよ 」1分もったら、ボディガードのバイト認めてもらえる。
戦歴を聞いて、手も足も震えてしまったが、ご本人を前にすると、楽勝で勝てる気がしてきた。
最初は松葉さん、誰も一瞬で終わると思っている。
松葉さんは、杖も使わず、素手で攻めて来た、軽くいなして、足を払い、体勢を崩して、顔面に寸止め。
「 う、嘘でしょう 」
杖を手に、杖の動きが眼で追える、手刀で杖をもっている手首を、杖を叩き落し、掌底を顔で寸止め。
「 ま、まいりました 」
北上さんは、木刀を手にしたので、俺も木刀を持つ、メンを打ち込んできたので、擦りあげて、面を打ち返す、当たる寸前で寸止め。
原田さんは、素手で向かってきたので、引き寄せ払い腰で、床に叩きつける。
皆さん、面玉飛び出そうな顔をして固まっている、やりすぎたかも。
お袋の計画は、10秒ほどで、ベソをかいた俺を、よちよちと慰めながら、高校に行けと言う予定だったらしい。
「 そんなはずはないわ、空手は通信教育で3級、少林拳の道場に通わしたけど、3日で値を上げていかなくなったのよ 」
俺の体、なさけないのではないの。
かくしてお袋専属のボディガードとして神々廻 法律事務所にいても許してもらえる事になった、いてもいいだけで、バイト料は出ない、世間の風の冷たさが背中に染みるぜ。
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