第6話 俺ん家(おれんち)

ワゴンタイプの車に自転車を乗せて、お袋と家に戻ってきた、半地下の駐車場から、手を繋いでもらって歩いているわけでして、恥ずかしくて顔が沸騰しそう、だが、母親と一緒に入られるだけで、満足、手を振り払うなんて事ができるはずがない。


家の門の横には、郵便受けが設けられている。

なれた手つきで、中身を確認。


封書をお袋に渡そうとして、手が止まった、俺当ての荷物があったのだ、神々廻 猟様と書いてある、それ以外何も書いてないことから、直接ここにいれたようだ。


「 猟、高校入学おめでとう 」親父からだった。


箱の中身は 腕時計、逆輸入の最新式、衝撃に強い無骨なデザイン、早速腕に、顔がにやける。


「 猟、そういうのが欲しかったの 」俺の行動は無神経だったかもしれない。


「 欲しい物があったら言いなさいよ、猟が欲しい物がわからないから 」


居心に二人きりだし居心地が悪い、「 雄二の奴、男同士だからって 」

おでこに####が浮かんでいるような気がする、先ほどまでご機嫌だったのに、コロッと変わってしまった。


「 猟! 」

「 ひやぃ! 」俺は殺し屋だぞ、ビビったぜ。


ベッドの中で瞑想中、今日も一緒にお風呂に入ってしまった。


テレビを見ていたら、お風呂に入るって声かけられ、あたりまえのように返事して一緒に入っていた。


もうすぐ高校生、お袋とお風呂に入っているのは、どうなのだろう、ほぼ毎日、しかもこのところ、自然になってしまった、


しかも成り行きで体を洗ってもらっている状況が続いている、

「 今日は俺が洗うよ 」

「 じゃぁお願い 」

背中を流すなんて生易しい状況じゃなかった、お袋の体隅々にいたるまで、洗ってしまった。


今になって赤面どころの騒ぎではない、プルプル震える体、頭のなかお花畑の地平線どこか、女性の神秘が網膜に何かが焼き付いている、精神年齢が15歳だったら発狂していたかもしれない。


眼をつぶっても瞼の裏にも大変な物が焼き付いていて消えない、寝られるわけがねぇ、精神年齢35歳だぞ! 女性を遠ざけ過ぎて生きて来た、今更どないしらいいのだ。


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