第136話 新たな強力過ぎるスキル達
て事でリアに色々と教えてもらいながらスキルの理解を深めて行く事とする。
まずは【吉凶ナル星ノ導】だ。
多分一番字面だけでは想像出来ないスキルだと思ってる。
そんなスキルの効果は、【未来視(劣)】と併用する事でこれから起こるであろう良い事や悪い事を視ることが出来ると言う事が一つ。この効果はあくまで『起こるであろう出来事』であり、相手の一挙手一投足全てを視れるわけではないのだそうだ。
今使ってみると、この後リアとイチャイチャすると言う良き事が分かった。もしこれで悪い事が視れたならば、それを改変する事も可能なのだとか。
そしてこのスキルはこれだけの効果ではなく…他にも相手にランダムデバフを付与する凶星効果があったり、味方や自分にランダムバフを付与する吉星効果があったり…
あとは地形破壊の被害が抑えられてはいるが、生物相手にはとんでもない火力を発揮する凶星を降らすことも出来るらしい…魔力をとんでもなく喰うが(大体γ『ガンマ』値くらい)
これが【吉凶ナル星ノ導】。火力の凶星落としや、バフデバフの吉凶の効果に、未来を視る補助効果が使ったスキルだ。スキルの格で言うと、権能とかよりも上のオリジンスキルに並ぶっぽい。
次に【因果変革】。これが俺の神格者としての特徴的なスキルとなるらしい。
効果は起こるであろう運命や、起きてしまった出来事を捻じ曲げて改変する効果だ。
流石に起きてしまった事は時間が経ち過ぎれば改変出来なくなるが、数年程度であれば改変可能なのだとか。
起きた出来事を無かった事に…起きてない事を起きた事にする。まさに反則的な技だ…ちなみにこれもオリジンスキルと同格。世界の理にも干渉するスキルだから判決の理と同じく非常事態の時以外は極力使えない。
使用例としては今ここで俺がリアと結婚し、子作りをしたと言う改変をすれば今の婚約状態から変わってリアとは結婚した事になるし、行為をした/してないに関わらずリアは俺の子を孕む。
まぁ、リアもある程度操作出来るらしいからレジストされるが。
次は【環境創造】。その名の通りに環境を創造する。
龍が巣を作るときの様に環境自体を変化させるのではなく、環境を新たに生み出して上書きする感じだ。あの崩壊の力による環境変化ができる様になったと言う事だ。
詳細に言うならば幾ら破壊や創造をしても一切元の地形に影響を与えない場所を局所的に創るスキルと言った感じか。流石に空に陸を作ったり、海を空にしたりなどと言う事は出来ないが、暴れても大丈夫な場所を生み出せるのは非常にありがたい。
次に【未来視『劣』】。未来視を出来るスキルで、吉凶ナル星ノ導と併用する事で大体の未来は見れるが…単体だと数秒後程度の未来しか見れないスキル。
ちなみにどんな未来でも視る事が出来る【未来視】スキルがあるらしいが、情報処理が追いつけないレベルの情報が入ってくる為に一神格者が持てるスキルでは無いらしい。だからこそ俺には劣化版である【未来視『劣』】が与えられたのかもだが。
次は【永久機関】。
字面から受ける印象はとてつもなく凄そう。そんなスキルの効果は飲食や睡眠、呼吸をしなくとも体内で生命維持と活動に必要なエネルギーを生み出す事が出来ると言う性能。
つまりは飲食も睡眠も呼吸も一切不要となり、何もせずにボーッとしてても永遠に生きれると言う事だ。不要とは言うが睡眠も飲食も可能であり、あくまでする必要が無くなるだけと言った感じだ。
数少ない神格者が餓死や溺死をしたとかは流石にシャレにならないから存在するスキルらしい。
次に【贖罪施ス氷炎】。
断罪の氷炎に続き、贖罪の氷炎を使える様になったのだとか。
この二つの氷炎の違いは断罪の氷炎は罪化の効果と似た様な効果を発動させるのに対し、贖罪の氷炎は相手の蓄積された罪を参照して非常に大きいバフが掛かった攻撃を与える事が出来るのだ。その代わりに相手の蓄積した罪は綺麗に無くなるが。
もっと分かりやすく言うならば、断罪の氷炎は持続ダメージや追加ダメージを与える技。そしてその持続/追加ダメージを発生させた時に相手の罪の蓄積は消費されない。
贖罪の氷炎は一撃必殺のロマン砲。単発超高火力を相手が蓄積した罪と引き換えに与える技だ。こちらは相手の罪の蓄積が消費される。一応消費する罪の蓄積量は決めれるらしいが…そもそもあんまり罪の蓄積が多い相手と戦わないしなぁ。
ちなみに判決の理で悪と判決した相手は勝手に罪の蓄積が溜まり続ける為、贖罪の氷炎で消費してもある程度時間が経てばまた贖罪の氷炎の効果を発揮させる事が出来る。
ま、使う事は無いだろう…断罪の氷炎や崩壊化で間に合ってるしな。
次に【身体再生】。その名の通りにただの身体再生だ。
超速自己回復(体力)はステータス上の体力を回復するのが主で、あくまで身体の再生…いわゆる傷を塞いだりする働きはオマケだ。
そんな超速自己回復(体力)とは違い、身体再生は傷を塞いだりする事に特化したスキルだ。と言うかこの身体再生のスキルならば部位欠損したとしても新たに生えてくる。それぐらいに身体の組織の再生に特化したスキルだ。
最後に【魂制御】。
これもその名の通りに魂を制御するスキルだ。
アンデッドになる原因である『未練値』を弄ったり、魂に触れれる様になったり。
そのほかにも自身の身体から魂だけを分離させたりする事も出来る。
そして人道に反すると言われても良いレベルなのだが、大罪の権能と合わせれば種族改変が可能になる。流石に類似種族に限るが、人→獣人だったり、龍→龍人、子龍→ワイバーンにしたりする事が出来る。
ちなみに子龍→ワイバーンは子龍時代に限る。成龍になってからワイバーンへの変更は無理だ。逆のワイバーン→龍へも無理だったりする。
総評して言うが…神格化ってのはここまで凄い変化がある物だとは思わなかった。ステータスは以前のステータスが紙装甲かと思えるレベルに上がるし、スキルも全体的にヤバいものが多い。
でもこれぐらいのステータスがなければ神格者としての仕事…いや、責務は果たせないのだろう。俺を撫でてるリアの顔を見る…あぁ、分かってる。
これ程の力を持つならば無闇矢鱈に動いてはいけない。そして、もし死んでしまえばこの世界にとっても大損害になる事も。
ゆっくりとリアに抱き付き、目を閉じる。
………神格者に、なったんだな。
ジワジワと世界の一部を背負う責任を感じるが、だがそれも俺が選んだ道だ。リアの隣に立つ為、そしてリアを支える為にも…
強き立派な龍に憧れてるならば、好きな…いや、愛してる雌を護れる程の存在に成って見せないとな。
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