第134話 神格の準備

 景色が変わり、次は前世で見た都会の様な場所。今回は俺は主人公に転生したらしい。


 ストーリーはこうだ。

 ある日高校入学のために都会へ引っ越してきた主人公は、とあるマンションで一人暮らしを始める事となった。

 そんな一人暮らしをしている主人公の隣の部屋には高校一の美少女が住んでいる。

 その美少女とひょんな事で関わりを持ち事になっていき………


 これもまたよくある様な物語…しかも今回はラブコメだ。ちなみに魔法もスキルも一切使えない…身体のスペックは完全に人間だ。


 正直リアと意外は一切恋愛するつもりは無い。物語の修正力か、何度もヒロインが誘惑してくるが全ていなし、高校が終わって物語も終わった。

 …知識にある物語だと大学編もあるはずだが、深い関係にならなかった以上物語が構築出来なかったのだろう。


 結局ラブコメにはならず、ちょっとした現代ドラマと言った感じの物語で終わるのだった。


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 景色が変わり、次はポストアポカリプスの世界。


 しかも外は魔物が跋扈しており、人間は頑張って一部地域を守り耐えている感じだ。今回はゲーム知識とかは無いらしい。


 そして今回の俺は元々の龍としての姿だ。スキルも満遍なく使える。

 その事に嬉しくなってつい魔物共をガンガン倒していくと、人間達が俺を見つけ、大量の魔物を殺してるにも関わらず、人間を攻撃しない事から救世主として崇められる事となった。


 そして魔物の数が非常に少なくなった事で人々は生存権を奪還し、魔物を駆逐する事に成功した。

 魔物に住む場所を追われた世界?なら魔物を駆逐すれば良いじゃないって感じの結果に終わったのだった。


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 他にも様々な世界を経験した。


 サスペンスにホラー、ギャグ漫画の世界すらも経験した。

 正直言って世界の理は何をしたいのか分からないが…とりあえずは思うがままに行動している。


 だが、俺が物語に関わる事でジャンルが変化していっているのだ。

 例えばホラー、霊を消し飛ばしたら心霊探索をする男女ペアがキャーキャー言いながらイチャイチャする話になったし、

 SFだと崩壊の力を使った途端に異質なエネルギーを検知とか言われても俺1人VS大量の宇宙戦艦と戦う事になったりした。まるで無双ゲーをしてる気分だった…


 本当に何がしたいかわからないまま何度も世界を渡り歩き、ようやく白黒で構成された宇宙へと戻ってきた。目の前には世界の理が居る。


「…お疲れ様です。貴方の行動心理と貴方が起こす行動によって起きる変化を記録いたしました。

 結果は…測定不可。物語の崩壊は確認されましたが、世界そのものの破壊は確認されませんでした。

 再度結果を出力…合格です。ただいまより最終試練を……………崩壊エネルギー解決の功績によりスキップします。これより神格化試練を終了します」


 あっ、終わるんだ…結局色々な世界を経験しただけなんですけど。


「これは貴方の性格を見るための試練です。世界に害ある者を神格化させるわけには行かないための試練ですので、どうかご理解を」

「まぁ…それは良いんだけども」

「それでは神格化に伴い新たな種族名と名前を構築いたします。暫しお待ちを」


 そう言って目を瞑るリア似の世界の理さん。そう言えば世界の理はリアの妹なんだっけか?

 ……うん、すっごいリアに似ている。AI染みてる部分や、一切表情を動かない所、言葉が業務的な事や髪が金髪である以外は全てリアと同じだと思う。


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 世界の理


 崩壊龍:罪銀が最上位進化種である事を確認。


 個体名:ゼノに付属する名前を生成……既にシオンの名が付与されてる事を確認、淵源種へ判断を仰ぎます。


 …返答を確認、シオンを元に再構築されます。


 個体名:【ゼノ・シオン】は新規名称として【ゼノ・エルシオン】となります。

 個体名:【リア・シオン】は新規名称として【リア・エルシオン】となります。


 次に新規種族を生成致します。


【ゼノ・エルシオン】の新規種族名(龍種)を生成中…


 現世界にて【ゼノ・エルシオン】が起こした影響を確認…完了しました。



 新たな種族名は【—————神龍】


 ステータスを最適化します。


『ようこそ、新たな神格者。

 私達の仲間として、宜しくお願い致します』


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「神格化準備が完了いたしました。貴方は何処で神格化する事を望みますか?」

「えっと…じゃあリアの側が良いかな」

「…了解致しました。淵源種へと連絡いたしま———確認しました、転移します」


 足元に来た時と同じ様な模様が広がる。神格化ってこれだけで良いんだ…割とアッサリか?


「個体名:ゼノへ個人通告。淵源種…リアお姉を幸せにしてあげてください。必ず…幸せにしてください。

 リアお姉を裏切った場合、容赦致しませんので」


 とんでもない圧と共にそんな言葉をぶつけられ、視界が白に染まる。そして視界が晴れた時、そこにはリアが居て…そしてリアを視界に入れた途端に意識を手放すのだった。


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 なんかぼーっとしながら書いたら微妙な感じになった気がする。

 もうちょいなんかカッコいい感じにする予定だったんだけど…うん、なんかびみょいや。


 でも書き直すのめんどくさいんでこのままでおねがいします。


 神格化にそこまで話数は要らねぇっ!


 余談なのですが、今回出てきた【エルシオン】の【エル】は、実を言うと【リア・シオン】の初期案だったりします。


 つまりリアの初期案は【リア・エル】だったわけですね〜。

 まぁ、その後にちょっと違うかな?って思ってreencarnación…スペイン語で輪廻を表す「レエンカルナシオン」から取って【リア・シオン】になったわけですが。


 そもそもレエンカルナシオンが正しい言葉して存在してるかも怪しいですけどねぇ…



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