第129話 依頼消化っ!
「んーっ!よく寝たなぁ…今日はお金でも稼ごうかね」
そう言いながら家の窓から外を覗けば森が見える。…違和感凄いな、相変わらず。
どうやらリアは崩壊の力の問題が終わった事で特にやらないといけない事も無くなったらしく、どうせなら妻として帰りを待つ様にしたらしい。
ありがたいが…帰りを待ってくれるとなるとあんまり日を越して帰るのはなぁとは思ったが、そこは別にどうでも良いらしい。1日も10年もそこまで変わんないだとか言われた…俺もいつかそんな風に感じる日が来るのだろうか?
「ん、行ってらっしゃい」
「はい、行ってきます」
こんなやりとりをするのも日常化するのだろうか…いや、俺が出掛けずに一定の場所に居座ればなくなりそうだな。
ちなみに今日の朝食は買ってきた味噌汁とか白米とか食べたかった物が出てきた。流石はリア、非常に料理が美味しいのよ。
…俺も家事をした方が良いのだろうか?とは思うが、俺たちは鱗が服の仕事をしている以上洗濯機は使わないし、掃除も魔法一発で終わる…やる事がねぇな。
じゃあ大量に調味料を買う為にも依頼を消化しますかねぇ。
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【フロストワイバーンの討伐】
空を悠々と飛ぶ氷属性の
その代わりに俺やフィリアさんと言った【龍】よりも生殖能力が高く、更には群れる性質があるのだ。他にも子供の頃の時代は姿形が非常に似通っているが、成竜になるにつれて四脚がデフォルトである【龍】とは違って二脚になったり、実力が【龍】とはかけ離れて弱くなったりと言うのが【龍】と
さて、そんな認識をされてるワイバーンだが、勿論龍である俺に敵うはずもなく…と言うか使う属性も氷属性と言う俺の得意属性と言うね…
うん、瞬殺で終わった。崩壊の力を足裏に当てて空中を飛びながらワイバーンの首を一刀両断して終わった。
討伐証明部位は…竜角か。と言うか素材も買い取ってくれるだろうし丸ごと持って帰ろうか。
………こいつにBランク冒険者パーティが壊滅させらる事があるってマジ?
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【悪辣の森にて行方不明になった冒険者パーティの捜索】
悪辣の森と言うのはその名の通りに非常に性格の悪い森だ。浅い所では弱い敵しか出てこないにも関わらず、少しでも奥深くに潜れば状態異常を付与してくる植物が大量に生えており、跋扈する魔物達もCランク以上は確実と言う殺しに来てるとしか思えない森だ。しかも薄暗くて不安を煽ってくる仕様。
そんな森で人探しだなんて大変だと思うだろうが…
………怠惰の霧を森全体に撒いて索敵すれば一発よね。冒険者パーティはほぼ壊滅状態だったけど生きてはいたのでそいつらを救助して依頼完了。
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【鉱山の最奥に住み着いた謎の魔物の調査】
聖国の…と言うか元帝国領にある鉱山に魔物が住み着いたらしく、その魔物を討伐する為にも調査して正体を明らかにして欲しいという依頼。
鉱山の地図を貰って霊体化して直接その最奥に行ったわけだが…鉱石を主食とする地龍が居た。帝国産地龍よりも随分と立派に見えるが…上位種なのだろうか?
ちょいと龍の姿に戻って会話をしてみたのだが…ただただ此処にある鉱石が美味しいから住み着いたのだとか。
…大丈夫だから、別に殺さないからそんな怯えなくても良いじゃん。
あとこの地龍さんはジェムドラゴンと言う種族名らしく、しっかりと上位種だったらしい。地龍の宝石系の特殊進化で成れる種族だろうか?
ジェムドラゴンの体に生えてる宝石の一部を収取し、それを証拠に報告…龍が住んでた事実に大騒ぎになり、その鉱山は即刻立ち入り禁止になった。
もし勝手に侵入したら命の保証はしないと言う警告付き。
…やっぱり龍って畏怖の存在なんだなぁ。
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【殲滅依頼:元帝国領に住む鬼種の集落】
これは拓けていて、なおかつ安全な元帝国領に目をつけたゴブリン達が住みつき、そこに何処からか来たオーガ達が住み着き、更にオーガ達よりも強いとされる鬼達が住み着いた事で流石にヤバいと判断した国が依頼として出した物だ。
これは討伐隊を組んで行うらしく、組み込まれたのだが…何故か俺は直接指揮を取るために来た聖女ことセナさんの組に入れられた。明らかに俺を【罪銀龍】って認識してるでしょ貴女…
そもそも貴女は国のトップでしょうに何故此処に居るのかと問いただしたい…いやまぁ、何故此処に⁉︎って言う視線を向けられてるからお互い様だとは思うけども。
殲滅戦の結果は特に言う事が無い。みんな頑張って戦ってたし、鬼を倒してる奴も居た。
その間に俺は人間の手にあまりそうな奴を暗殺して回っていたが。多分ワイバーンより強かった気がする…ジェムドラゴンよりも弱いと思う。
そんな感じで無事に依頼終了。セナさんに関しては…うん、畏れ多いですがと言う言葉の後にとあるお願いをされた。
うーん…それ叶える為には多分神格者にならないとなんだよなぁ…いや、霊力を使える俺ならば案外いけるか?
まぁあと数十年後ぐらいの話だしその時には神格者にもなってる気がするけどね。
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「ただいまぁ」
「ん…おかえり」
家に帰れば大人の姿のリアが待っている。リアに大量の調味料を渡してからまったりとする。調味料を渡したのはリアが時間制御を使えて腐る事が無いからだ…と言うかリアの目が調味料出してって訴えてきてた。料理はリアの領分だったしなぁ。
そんなリアにもうそろそろ別の場所に行くかもと言う会話をする…ここで待ち続けるかもしれないしな。
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